...それは古風な大和琴(やまとごと)だの筝(さう)だのといふ楽器を鳴らして...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...矢口」私はこの古風な乗物に揺(ゆ)られ乍(なが)ら推理をすすめて行くのが好きだった...
海野十三 「空中墳墓」
...あの古風な絵を想像していた私は...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...非常に古風な棟門(むねもん)が...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...このような古風な顔では...
太宰治 「ロマネスク」
...例の川に架(か)かった古風な木橋を渡ると...
徳田秋声 「仮装人物」
...清岡は駒田の事を爪(つめ)に火をともす流儀の古風な守銭奴(しゅせんど)だと思っている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...古風なることなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...台所には古風な大きな炉があり...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...古風な舞曲にラヴェルの清新さを盛ったところが面白い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...いとも古風な挨拶をするのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見覚えのある古風な三河半紙だから...
久生十蘭 「魔都」
...九品仏道と古風な石の道しるべについて行ったら...
宮本百合子 「金色の秋の暮」
...私は古風なロマン主義者でも巫女(みこ)でもないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...古風なる猫言葉であった...
柳田國男 「どら猫観察記」
...とにかくいろいろの古風な考え方が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...古風な高坏(たかつき)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひどく古風なもので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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