...古風な象牙(ぞうげ)の嗅煙草(かぎたばこ)入れを出した...
芥川龍之介 「不思議な島」
...天じょうの上の古風なシャンデリアと...
海野十三 「金属人間」
...雄獅子は此村大膳(このむらだいぜん)という古風な名まえの...
江戸川乱歩 「影男」
...高い高い穹窿(アーチ)形の格天井(ごうてんじょう)……そこに吊された何千年来のものともわからぬ古風な龕灯(がんどう)や...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...矢口(やぐち)などの渡しにくらべてもここのは洲を挟(はさ)んでいるだけに一層優長なおもむきがあっていまどき京と大阪のあいだにこんな古風な交通機関の残っていたことが意外でもあり...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...床の間に古風な島台を飾りつけたり...
徳田秋声 「あらくれ」
...例の川に架(か)かった古風な木橋を渡ると...
徳田秋声 「仮装人物」
...地主の乗っている古風な旅行馬車だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今時珍らしく古風な二本マストの帆船が...
牧野信一 「環魚洞風景」
...母親が古風な趣味を持つてゐるためか大変淑やかで...
牧野信一 「舞踏会余話」
...母のあの古風な教育の影響が...
牧野信一 「貧しき日録」
...古風な響だ...
三島霜川 「平民の娘」
...各新聞の古風な商売仇的競争も...
宮本百合子 「明日への新聞」
...古風な学問の範疇では道徳...
宮本百合子 「科学の精神を」
...妙徳山というのは古風な寺で...
柳田国男 「故郷七十年」
...とにかくいろいろの古風な考え方が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そのくせ慣用句には妙に古風なものや皆目理解しかねる語の配列が大量に含まれていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...惟政はこの古風な武士気質の人であったと思われる...
和辻哲郎 「鎖国」
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