...ちょっとした古風な仕方で致しましょう」彼の言うことはもっともだったし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...その古風な文体から見ても分るように...
高見順 「いやな感じ」
...古風な衣裳(いしょう)の好みとを...
谷崎潤一郎 「秘密」
...祖国振興隊というのは今日向一円に幾つも結成されている勤労奉仕の団体で、橋をわたる婦人たちは先頭に、古風な、日本的な隊旗を掲げ、各々は白いエプロンのりりしい姿に、めいめい肩にホウキをかついでいる...
中村地平 「宮崎の町」
...下女は古風な蝋燭(ろうそく)を点(つ)けて縁側伝(えんがわづた)いに持って来た...
夏目漱石 「行人」
...古風な弓術撃剣の類(たぐい)と大差はない道具と...
夏目漱石 「それから」
...こんな古風な手紙なんかで呼寄せたんだ」「人樣に書いて頂いたんですもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...港には古風な伝馬(てんま)船が密集している...
林芙美子 「新版 放浪記」
...古風なスカートのように肥って沈黙った女だった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あるものは多くの古風な彫刻を施した壺のうちに置かれ...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...グリニッジの古風な宿で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...古風な狭い往来に織るような人通りが溢(あふ)れている...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...古風な西洋館の窓々の灯へはすさまじく大夕立が降り切(しき)つてゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...古風なものの考えかたでは...
宮本百合子 「ある回想から」
...ペトロフ両人の極めてダイナミックな社会精神と感情の活動を一貫してどこにも古風なバラライカの響となってつたわってはいない...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...一歩を進めて言えば、古風な人には、西遊記の怪物の住みそうな家とも見え、現代的な人には、マアテルリンクの戯曲にありそうな家とも思われるだろう...
森鴎外 「鼠坂」
...これは古風な地名だ...
柳田國男 「地名の研究」
...そういう古風な考え方はもう抱いている者もないかと思っていると...
柳田国男 「年中行事覚書」
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