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饗庭篁村 「木曾道中記」
...衣裳の古雅荘厳さや...
上村松園 「無表情の表情」
...古雅な素朴(そぼく)な筆致とは思いのほかのものであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...それがために物語はいっそう古雅な詩的な興趣を帯びている...
寺田寅彦 「春寒」
...石と共に其の書體も甚(はなはだ)古雅に見えた...
永井荷風 「十年振」
...今日世界の都会中渡船なる古雅の趣を保存している処は日本の東京のみではあるまいか...
永井荷風 「日和下駄」
...極めて古雅なる伎楽(ぎがく)の面(めん)に類したのもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...またあるものは自家の紋章を刻(きざ)み込んでその中に古雅(こが)な文字をとどめ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...先の日と同じく古雅(こが)な青磁色の洋装で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...古雅で仲々風流の味があるので...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...その間に割りこんで古雅な曲をきいていると...
久生十蘭 「予言」
...多くは古雅なる法服を用いて法廷の威厳を添えているので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...」「古雅結構、面(おもしろ)き事に御座候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...近代のものですら古雅の情に溢(あふ)れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...金春の流風は古雅なプリミチブな技巧を多く含んだ流儀で...
夢野久作 「能とは何か」
...初めて見るビザンチン式の建築やモザイクの壁画はゴシツクやルネツサンス式以外に古雅な特色を有(も)つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...湯立(ゆだて)の舞の鈴と笛が太鼓につれて古雅(こが)な調べを合せておりましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼らが一つの古雅な壺を見る...
和辻哲郎 「享楽人」
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