...この神社も古雅な...
上村松園 「女の話・花の話」
...自分ながら一寸ほほえましい古雅な図である...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...私のいままで見た事もない古雅な町が...
太宰治 「津軽」
...「謡曲(えうきよく)」は仏教的の悲哀を含むだけ古雅(こが)であるだけ二十世紀の汽船とは到底相容(あひい)れざる処がある...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...水際には古雅な形の石燈籠(いしどうろう)が立っていたが...
永井荷風 「水のながれ」
...今日(こんにち)世界の都会中(とくわいちゆう)渡船(わたしぶね)なる古雅の趣(おもむき)を保存してゐる処は日本の東京のみではあるまいか...
永井荷風 「水 附渡船」
...極めて古雅なる伎楽(ぎがく)の面(めん)に類したのもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの石塔は古雅に出来ていたよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何で造ったものか素人(しろうと)には見当(けんとう)のつかんくらい古雅なものである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...或る人は閑靜の古雅を愛して...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...それは古雅で奥床(おくゆか)しく...
萩原朔太郎 「猫町」
...古雅な音が家中に反響して...
三好十郎 「冒した者」
...近代のものですら古雅の情に溢(あふ)れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...金春の流風は古雅なプリミチブな技巧を多く含んだ流儀で...
夢野久作 「能とは何か」
...初めて見るビザンチン式の建築やモザイクの壁画はゴシツクやルネツサンス式以外に古雅な特色を有(も)つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...歌詞も古く非常に古雅で内容がおもしろい...
吉川英治 「折々の記」
...古雅な太鼓や笛の音も...
吉川英治 「平の将門」
...古雅(こが)なにおいと共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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