...それと共に身についた藝ごとの味ひに少し古臭いところがあつたが...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...古臭い詩の句を微吟(びぎん)したりした...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...――……私もいよ/\新らしい最初の一歩(それは思想的には古臭い最後の一歩)を踏みだしますよ...
種田山頭火 「行乞記」
...と言って記念に持っていてくれって僕に古臭いしごきなんかをくれたりした...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...ちぇっ! 偽善と紋切り型だ! 紋切り型の文句と所作だ! 古臭い嘘っぱちと頭を地べたにくっつけるお辞儀の繁文褥礼(はんぶんじょくれい)だ! そんなお辞儀は先刻承知の助だよ! 『唇に接吻...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...有(あ)り来(きた)りの古臭い女共に彼女の美を誇ってやるのだ...
富田常雄 「刺青」
...知らず知らず古臭いお坊さんになっていらっしゃるのね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こんな古臭い実験なんかやってるところはないよ」と...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...古臭い愚痴(ぐち)を繰返すなという声がしきりに聞えた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...古臭い愚痴を繰返すのは...
夏目漱石 「思い出す事など」
...古臭いボロ教会に群がるクソったれな木偶の坊どもの間ではあり得ない...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...それらのもつと古臭いゲーテやハイネが...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...コンな古臭い攘夷政府を造(つくっ)て馬鹿な事を働いて居る諸藩の分らず屋は...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今まで己の項(うなじ)を押屈(おしかが)めていた古臭い錯雑した智識(ちしき)の重荷が卸されてしまうような...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...このような夫の古臭い習慣はきらいですわ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...それより古臭い滑稽談を単に...
南方熊楠 「十二支考」
...ぜひとも松の木を点出しようとする古臭い行平(ゆきひら)式を憎むのである...
柳田国男 「雪国の春」
...すべてがあんまり古臭いし...
山本周五郎 「ちゃん」
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