...彼は古臭いのが嫌いで...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...やっぱり私好みの古臭い怪奇の世界を出(い)でないであろうと思います...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...時々古臭い「カチューシャ」や「沈鐘」の流行唄(はやりうた)を唄ったり...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...ごくいけない古臭い影ばかり残っている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...長らく蔵(しま)われていたものの古臭いような...
鷹野つぎ 「虫干し」
...――……私もいよ/\新らしい最初の一歩(それは思想的には古臭い最後の一歩)を踏みだしますよ...
種田山頭火 「行乞記」
...こんなこたあ古臭い話だよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...古臭い愛国心などのためではない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...有(あ)り来(きた)りの古臭い女共に彼女の美を誇ってやるのだ...
富田常雄 「刺青」
...古臭い自分らの魂を赤裸になした後...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古臭い愚痴(ぐち)を繰返すなという声がしきりに聞えた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...浮かない、古臭い、沈静な四顧の景物の中に立った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...古臭いボロ教会に群がるクソったれな木偶の坊どもの間ではあり得ない...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...お前ンとこの家のやうな古臭いことは...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...それがそもそも古臭いので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おれは古臭い前極(まへぎめ)の心から汚れた女を排斥するのではない...
森鴎外 「魔睡」
...古い古臭い遊戯を学ぶのであります...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...T「古臭いわねえ其の手は……」五郎蔵エッと意外の面...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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