...言(い)わば辛(かろ)うじて治(なお)りかけた心(こころ)の古疵(ふるきず)を再(ふたた)び抉(えぐ)り出(だ)すような...   
浅野和三郎  「霊界通信 小桜姫物語」 
...古疵ではない」「まア...   
海野十三  「俘囚」 
...その奇妙な古疵よりも...   
海野十三  「俘囚」 
...過去の古疵から何を探り出そうとするのだろうか...   
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子  「情鬼」 
...一『矢筈草(やはずぐさ)』と題しておもひ出(いづ)るままにおのが身の古疵(ふるきず)かたり出(い)でて筆とる家業(なりわい)の責(せめ)ふさがばや...   
永井荷風  「矢はずぐさ」 
...腰骨へ斜(はす)に残った古疵を見付けられて...   
野村胡堂  「禁断の死針」 
...親父(おやじ)に巾着切りの古疵(ふるきず)があるとも知らぬ清純さ...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...親父に巾着切の古疵(ふるきず)があるとも知らぬ清純さ...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...古疵の一つ一つを吟味しました...   
原民喜  「雲雀病院」 
...『白雲点百韻俳諧』に「火燵(こたつ)にもえてして猫の恋心」ちゅう句に「雪の日ほどにほこる古疵(ふるきず)」...   
南方熊楠  「十二支考」 
...仁王様の腕の古疵を疼き痛ませ...   
夢野久作  「塵」 
便利!手書き漢字入力検索