...材としては古来から無上のものとなっている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...古来からの金銀財宝や船の破片...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...自由派の空想的な虐政と争っていた宗教裁判所の実際的な古来からの虐政を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは我が国に古来からある墨流しを...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...古来から保存された実物を写真にしたものであるから...
夏目漱石 「『東洋美術図譜』」
...古来からの伝統を破つて別の形式で演出を変更しようとしたものである...
野上豊一郎 「演出」
...古来から日本人に一貫している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...古来から種々の韻文が試みられ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何故かこのあたりでは古来から大概の男は仇名の方が有名で...
牧野信一 「月あかり」
...あの竜のの生ひ繁つた径は古来から「大蛇の脱殻の道」と称ばれてゐた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...酒卓に就くといふのが古来からの不文律なのであつた...
牧野信一 「山彦の街」
...古来から左う云ふ字名を持つた柳村の人達が一勢に軒先に走り出て...
牧野信一 「夜見の巻」
...「だがそれらはみんな間違っていた」と昂軒は云い続けた、「武芸というものは負けない修業だ、強い相手に勝ちぬくことだ、強く、強く、どんな相手をも打ち負かすための修業であり、おれはそれをまなび殆んどその技を身につけた、越前侯にみいだされたのも、そのおれの武芸の非凡さを買われたからだ、けれどもこんどの事でおれは知った、強い者に勝つのが武芸者ではない、ということを」「まあまあ」と六兵衛が云った、「そんなふうにいきなり思い詰めないで下さい」「いきなりだと」昂軒は忿然(ふんぜん)といきり立ったが、すぐにまた頭を垂れた、そして垂れたままでその頭を左右にゆっくり振った、「――いや、これはいきなりとか、この場の思いつきとかいうもんじゃない、そんな軽薄なものではない、おれはこんど初めて知ったのだが、強いということには限度があるし、強さというものにはそれを打ち砕く法が必ずある、おれには限らない、古来から兵法者、武芸者はみな強くなること、強い相手に打ち勝つことを目標にまなび、それが最高の修業だと信じている、しかしそれは間違いだ」そこでまた昂軒はゆらりと頭を左右にゆすった、「諄(くど)いようだが、それが誤りであり間違いだということを、こんど初めて知った」「あなたはそれを、もう幾たびも云い続けていますよ」「何百遍でも云い続けたいくらいだ」昂軒は抜いた脇差のぎらぎらする刀身をみつめながら、あたかも自分を叱るように云った、「――強い者には勝つ法がある、名人上手といわれる武芸者はみなそうだった、みやもとむさしなどという人物もそんなふうだったらしい、だが違う、強い者に勝つ法は必ずある、そういうくふうは幾らでもあるが、それは武芸の一面だけであって全部ではない、――それだけでは弱い者、臆病者に勝つことはできないんだ」六兵衛は恥ずかしそうに、横眼でちらっとおようを見た...
山本周五郎 「ひとごろし」
...「およそ古来から...
吉川英治 「三国志」
...これは読者と筆者たるを問わず古来から三国志にたいする一般的な通念のようでもある...
吉川英治 「三国志」
...「ここに我あるを知れ」という侍らしい侍が現われない例(ため)しは古来からなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――仰せの通り古来からよくそのように申し伝えられておりますが」と神官は...
吉川英治 「新書太閤記」
...古来から争いがたえないと...
吉川英治 「随筆 新平家」
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