...「今度の改革にて免職となりたるお役人の古手と同道...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...戸棚(とだな)の中から古手紙の束を出して来て...
寺田寅彦 「球根」
...色々な古手紙と一しょに突込んであったのを...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...松本清張えがく古手刑事など...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...古手官吏の捨場はなくても...
戸坂潤 「社会時評」
...シャンヴルリー街の古手(ふるて)の後家さんでしょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古井戸の前には見るから汚らしい古手拭(ふるてぬぐい)が落ちて居た...
永井荷風 「狐」
...そこで近くにいる古手屋の遠助(とおすけ)が...
新美南吉 「屁」
...顔ががまににている古手屋の遠助(とおすけ)である...
新美南吉 「屁」
...古手の嬉しがらせに仰せを惶(かしこ)みて御別莊に御機嫌をうかゞふまでの耻はさらさじ...
一葉 「暗夜」
...すぐそばの町の古手屋(ふるてや)から自火を出し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...我存在の中心を古手の思想に託して...
二葉亭四迷 「平凡」
...古手の思想は木地を飾っても...
二葉亭四迷 「平凡」
...古手の思想が凝固(こりかた)まって...
二葉亭四迷 「平凡」
...そしてその筆跡は彼にすぐこの間のメリメ書簡集のなかに発見した古手紙のそれを思い出させた...
堀辰雄 「聖家族」
...俺を引っかけようとしているトリックの浅薄(あさはか)さ加減はドウダ……そんな古手に引っかかる俺と思うか……と云いたいが今度だけは特別をもって引っかかってやる……その古手を利用してやる...
夢野久作 「冗談に殺す」
...そんな古手にかかると思うか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...事実文学青年の古手に相違ないのだから仕方がない...
夢野久作 「私の好きな読みもの」
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