...古手拭と煙草(たばこ)道具と背負い繩(なわ)とを腰にぶら下げていた...
有島武郎 「親子」
...切手五枚も貼りたる厚き古手紙也...
石川啄木 「閑天地」
...左は検定試験上りの古手の首座訓導...
石川啄木 「雲は天才である」
...「ここ病院の古手(ふるて)と違うか」「あほぬかせ...
海野十三 「蠅男」
...新世紀に出た正宗白鳥君の『古手帳』の中に...
田山録弥 「神經家の言」
...そこで近くにいる古手屋の遠助(とおすけ)が...
新美南吉 「屁」
...古手拭が置いてあつたよ」「それは玄人(くろうと)だ」平次も感歎しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外交官の古手(ふるて)ぐらいは出るらしいから...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...校長の古手のような...
久生十蘭 「魔都」
...ラスプーチンの客間は官僚や将軍の古手...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...花魁の古手の新造落(しんぞお)ちという風俗である...
広津柳浪 「今戸心中」
...此蒼褪(あおざ)めた生気のない古手の思想が...
二葉亭四迷 「平凡」
...古手の思想は木地を飾っても...
二葉亭四迷 「平凡」
...例の古手の旧式の思想に捕われて...
二葉亭四迷 「平凡」
...古手紙でもないかと思ってポケットを捜すと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...最初に昔日(せきじつ)高橋太華の掘り出した古手紙の事を語つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...俺を引っかけようとしているトリックの浅薄(あさはか)さ加減はドウダ……そんな古手に引っかかる俺と思うか……と云いたいが今度だけは特別をもって引っかかってやる……その古手を利用してやる...
夢野久作 「冗談に殺す」
...一通の古手紙を取り出して...
吉川英治 「新書太閤記」
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