...死に至るまで古典的な態度をもって安心していたのを物足りないように思った...
岩野泡鳴 「耽溺」
...自分は所謂(いわゆる)「近代的な」感じの人より「古典的な」感じの人を求めていたために今日まで結婚が晩(おく)れたのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし如何なるアカデミックな大家にも劣らぬ古典的な仕事をした...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...前の古典的な装飾が...
徳田秋声 「仮装人物」
...このジャンルとしての風刺文学は恐らく古典的な風詩に準じて理解されていいだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之は社会科学方法論の古典的な成果の代表的なものと看做してよい...
戸坂潤 「辞典」
...古典的な著書を、著述された実際の雰囲気の中にありありと眼に浮べて見ようと試みたことのある人ならば、誰でもこの推定をしないわけには行かないだろう...
戸坂潤 「読書法」
...併しこのやり方を古典的な文献に適用すると...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...古典的な誤謬乃至真実にまで溯源せしめられ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あのマティユー・レンスベルグが次の古典的な二行の句を得たのもそれからである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ある一定の約束をもった古典的な音楽様式が...
中井正一 「美学入門」
...幾個(いくつ)も返り點をつけて見ねばならぬ古典的な文體が...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...夜はひき籠って古典的な名著を読むというような本格の生活をしてみたいと思うこともある...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...古典的な引用句ばかり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...ギリシアの古典的な倫理學がさうであつたし...
三木清 「人生論ノート」
...この見方の最初の意識的な且つ古典的な代表者としてツキヂデスが擧げられる...
三木清 「歴史哲學」
...模様として既に古典的なものといえましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...今でもマキアヴェリが古典的な価値を持っている...
矢部貞治 「政治学入門」
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