...一方は溢(あふ)れるばかりの思想と感情とを古典的な行動に包んだ老独身者のおもかげだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...古典的な語学のみならず「遠慮なく云えば」語学の教育などは幾分犠牲にしても惜しくないという考えらしい...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...前の古典的な装飾が...
徳田秋声 「仮装人物」
...その古典的な総合概念なのである*...
戸坂潤 「科学論」
...* 例えばF・エンゲルスの『家族・私有財産・国家の起源』はこの研究の古典的な一例である...
戸坂潤 「科学論」
...今では単に古典的な力学の一信条であったに過ぎなくなったとも云われている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...* 観念という言葉は決して古典的なものではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...老人は古典的なものを好み...
三木清 「如何に読書すべきか」
...ギリシアの古典的な倫理學がさうであつたし...
三木清 「人生論ノート」
...古典的なヒューマニズムにおいて最も重要な徳であったこの節度というものは現代の思想においては稀(まれ)になっている...
三木清 「人生論ノート」
...わずかに彼の絵で私をそれほど飽きさせなかったのは「青の時代」に属する新古典的な絵のいくつかに過ぎなかった...
三好十郎 「絵画について」
...今でもマキアヴェリが古典的な価値を持っている...
矢部貞治 「政治学入門」
...三月堂などの古典的な印象とが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この堂の古典的な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...とにかく古典的な重味を持ったかなりの大作であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしこの放胆な大まかさのうちには古典的な力強さがあふれている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...今はこの古典的な力強い芸術がわれわれの芸術の正当な祖先とならなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...古典的な美しさの絶頂を示すやうに思へたのである...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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