...物理学の範囲内だけでも近ごろ勢力を得て来た量子説が古典的な物理学と矛盾していて...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...特殊の具体性をもったその時々の思想内容をば古典的な公式に還元することによって...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...二十世紀の有力な諸哲学は――プラトンの『ポリテイア』やアリストテレスの『ポリティカ』のような古典的な手本にも拘らず――不思議にも...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この様な自然を吾がものとしようとする自然論(古典的な意味に於ける Physiologie, Physik)は云うまでもなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...古典的な文献の集録も出版されているし...
戸坂潤 「読書法」
...古典的な起源と複雑な歴史的変遷とに加えて...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...あのマティユー・レンスベルグが次の古典的な二行の句を得たのもそれからである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幾個(いくつ)も返り點をつけて見ねばならぬ古典的な文體が...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...少し古典的なマホガニー塗の家具も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...古典的なる品質において向上しているとはいい難い...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...藝術的作品を創ること以外に有り得ようか?」* バンジャマン・クレミユはこれらの點からプルウストの作品が古典的なピラミッド式構成持つものであることを主張する...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...ギリシアの古典的な倫理學がさうであつたし...
三木清 「人生論ノート」
...この見方の最初の意識的な且つ古典的な代表者としてツキヂデスが擧げられる...
三木清 「歴史哲學」
...古典的なオペラ・バレーを演じている国立オペラ舞踊劇場でさえ「蹴球選手」という五ヵ年計画を主題の中へとり入れたバレーを上演した...
宮本百合子 「インターナショナルとともに」
...古典的な趣味がわかっていて感じはきわめてよい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...清爽と雄勁とを兼ねた古典的な芸術ができあがる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしこの放胆な大まかさのうちには古典的な力強さがあふれている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...今はこの古典的な力強い芸術がわれわれの芸術の正当な祖先とならなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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