...新兵の時に苛められたから古兵になつてからその復讎を新兵に対してする――そんな不合理なことが第一この世の中にあるだらうか...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...自分たちを苛めてゐた古兵とは何んの関係もない新入兵を苛める――その不合理を何十年といふ長い間...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...「古兵はよろしい...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...戦場往来の古兵(ふるつわもの)...
泉鏡花 「婦系図」
...新兵が古兵にトッチメられるように威丈高(いたけだか)に叱(しか)られたり...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...大同から迎えに来た下士官や古兵は...
梅崎春生 「狂い凧」
...迎えの古兵連中は寒さ慣れしているのか...
梅崎春生 「狂い凧」
...食事も古兵が運び...
梅崎春生 「狂い凧」
...下士官や古兵のものを洗濯したり...
梅崎春生 「狂い凧」
...経験のある古兵はどうしても前進基地に転属されるのである...
梅崎春生 「狂い凧」
...其上一度戰場を經て來た古兵としての十風も細君も此新兵に對して一種の誇を感ずるので連れて行つて見度い心持もする...
高濱虚子 「俳諧師」
...谷崎君が『黒髪』の序文で近松秋江君を古兵と呼びかけてゐるが...
田山録弥 「閑談」
...たしかに近松君は古兵だ...
田山録弥 「閑談」
...薙刀(なぎなた)のような古兵具(ふるつわもの)が楯(たて)を並べ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さんざ遊んだらしい古兵ばかりだが...
久生十蘭 「ノア」
...お見かけの通り黒っぽい木綿着物に白木綿の古兵児帯(へこおび)を締(しめ)て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...つまりは骨の髄(ずい)までの古兵学の権化(ごんげ)なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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