...世に云ひ古された...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...婦人の自覚という言葉もずいぶんいい古されました...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...古さと色あせを見てもこの建物ができて以来そのままのものに違いなかった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...そういう事はもう自分のここに云うとはちがった言葉で云い古された事かもしれない...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...推理小説に望みたいことはいい古されたことながら...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...古さが減っていやとも云わず...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...併し公式主義という評語はすでにあり公式主義的に使い古された...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...おれのことばはどれもこれも使い古されたもので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...モリエールが喜劇を書きカローが絵を書いていたあの大世紀の道化者や手品師などの間に使い古されたものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頭などは後の世の補修と聞けば、古さまならねど、蓮座などにはさすがに、天平の世の手澤存せずしもあらず、大殿は元禄の建築なるが、二百年の露霜にやゝ破損も出來しにや、足場しつらひて修繕と見ゆれど、大厦の傾くはこの柱かの梁の補修にて得支へなんや、覺束なし...
内藤湖南 「寧樂」
...顔の古さを唯一の誇りにしている市蔵――には何となくひがみがありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二家の中は思ひの外小綺麗ですが、浪人生活の不自由さが、疊の古さにも、調度の貧しさにもわかります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな古さは飛び越える決心をして欲しい...
林芙美子 「清貧の書」
...こつくりした煤色の材木が何ともいへない古さを持つてゐる...
室生犀星 「京洛日記」
...石の古さの発散させる強烈な酸性の臭いに充ちた闇の中では...
横光利一 「旅愁」
...ランスには巴里やアミアンのノオトル・ダムと同じ古さのカテドラルがありますわ...
與謝野寛 「素描」
...稽古さえしていたのだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...法衣(ころも)の形をしていないほど着古されている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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