...こう色がさめて古くなったんで味が出たのさ」「何ですか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もう可い加減古くなった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...尤もこの最後のものは古くなったためもいくらかあるのである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...衿の型の少し古くなったコートを着て...
徳田秋声 「足迹」
...私は古くなった新本よりも...
戸坂潤 「読書法」
...年を経て傾き古くなったけれど...
中里介山 「法然行伝」
...古くなったタオルの手拭(てぬぐい)が...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...古くなったものかと客達がおどろいていると...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...吸いもせずにくたくた古くなったバットを二本...
宮本百合子 「刻々」
...もう古くなったから又とって来てよ」と云ったら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕の家では新しいパンをそのまま食べて古くなったのを焼いて食べるよ」中川「それは大間違(おおまちがい)...
村井弦斎 「食道楽」
...その中に外見(そとみ)は網代車(あじろぐるま)の少し古くなった物にすぎぬが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「竹取の老人と同じように古くなった小説ではあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...下仕えの女中などの古くなった衣服を白の袷(あわせ)に着かえさせることにしたのも目だたないことでかえって感じがよかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...砂山のてっぺんが年古くなったせいか...
室生犀星 「みずうみ」
...古くなったがらくたを取り片附けなけりゃあならない時代には...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...古くなったブラシのように...
山本周五郎 「青べか物語」
...古くなった畳にさえすり切れたところに渋紙が貼(は)ってある...
山本周五郎 「おれの女房」
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