...物を買うごとに口銭を取ったかどうか私は知らぬが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...高利(アイス)を世話して、口銭を取る...
泉鏡花 「婦系図」
...口銭はいっさい取らないことにしていたし...
豊島与志雄 「早春」
...非道にて所持の金銭並に開港以来貪り取る口銭広大の金高につき...
中里介山 「大菩薩峠」
...たんまりと口銭(コンミツ)にありつけるんでげすが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからまた一定の工場や、多分の機械を備えずとも、いかなる寒村僻地(へきち)でも、家々でその有合わす手だけで充分に生産ができる、日本でこしらえて、異国を相手に商売のできる第一のものはあれだと、こっちは見込みをつけてしまったがどうだ」「なるほど――そのお見込みは至極御尤もでございます、また、こちらに無限の製産力がありまして、先方にも無限の需要がある点は御同感でございますが、失礼ながら値段の点はいかがでございますか、いかに取引が活溌に参りましょうとも――手数をかけ、口銭をとり、そのうえ外国まで船づみを致しまして、それで採算の儀が、どんなものでございますか、その辺の御意見は――」「それは心配いたすな、眼前に一つの例がある、越前家ではこの最も有利なる実例を示して、大儲けに儲けているが、表向きには発表していない、なにしろ加賀で銭五の先例もあって、小面倒と遠慮をしているのではないかと思うが、こちは、ちゃんと委細を聞いている」「ははあ、越前様が、その生糸で大儲けをおやりになりましたか」「うむうむ、今こちが言ったところと同じような目のつけどころが、財政が豊かなだけに早く実行の緒についたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...切手口銭のかすりを取るというやからが出て来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...その口銭(こうせん)を取っている佐野屋九助と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わずかばかりの口銭を取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はこの通り口銭無しでお前さん方の品をさばいてやるんだ...
野村胡堂 「眠り人形」
...一銭も私は口銭を頂きません...
野村胡堂 「眠り人形」
...口銭の独り占めなんてえのはあんまり太い...
久生十蘭 「魔都」
...うまく行ったら五分の口銭のほかなお充分なお礼をしよう...
久生十蘭 「魔都」
...その口銭は百円につき十銭である...
正岡子規 「病牀六尺」
...いつ口銭稼ぎに夢中になつた?伝七 現にやつてゐるで無えか!(奥の製板工場の方から...
三好十郎 「地熱」
...所謂(いはゆる)口銭もなし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...以前印刷費に菜大根と同じほどの口銭を掛けて...
柳田国男 「予が出版事業」
...つまり何分(なんぶ)かの口銭(こうせん)を取った上に...
夢野久作 「近世快人伝」
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