...古藤はこの侮辱に対して口答えの言葉も出ないように激昂(げきこう)して黙っていた...
有島武郎 「或る女」
...別に口答えはしなかった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...決して口答えなぞしなかった...
徳永直 「あまり者」
...」明らかに彼にはだれも口答えができないらしい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とにかく私が何かひどく生意気な口答えをしたのであったらしい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...坊やがあるためにお母さんは何とも口答えができないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...嫂は「相変らずですわ」とただ一口答えただけであった...
夏目漱石 「行人」
...口答えもしないで...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...そんなことにはうんともすんとも口答え一つしなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...十言も口答えをしやがって! さあ行って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この雨が見えねえか! 今日は休め!」「あたいは学校い行くんだ」富次は狭い台所ににげこんでそう口答えをした...
本庄陸男 「白い壁」
...「小さなことをやかましく言わないでよ」と口答えした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「量見とはなんですか」「口答えをするか」「量見があるとはどういうことですか」「おれは短刀を持って来いと」「いやです」と平五は父を遮って云った...
山本周五郎 「末っ子」
...おりつには口答えをしても...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...おみやはなにを云われても口答えをしなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうかも知れません――」お蝶の口答えは自棄(やけ)になって...
吉川英治 「江戸三国志」
...口答えをしやがったんです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小生意気な口答えをしやがったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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