...本を読むのではなく、口授で物語を聞くのも面白い...
...先生が試験範囲を口授してくれたので、勉強がスムーズに進んだ...
...口授で進められる仕事もあるので、メモをとりながら注意深く作業する必要がある...
...誰かが口授で伝えた情報を信じ込み、失敗してしまうことがあるので、自分で確認する癖を持つべきだ...
...彼女が口授でアドバイスしてくれたことを思い出し、いい方向へ進むことができた...
...しかもなお彼は「彼の悲しい運命に同情の手を与えたけだかい心の英国人たち」に宛てて感謝の念を口授して手紙を出すことを望んだ...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...口授ではあるが一字一句に血が惨み出している...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...全く自ら筆を操る事が出来なくなってからの口授作(くじゅさく)にも少しも意気消沈した痕が見えないで相変らずの博引旁証(はくいんぼうしょう)をして気焔を揚げておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「私はいつも速記者に口授(くじゆ)して書かすので...
薄田泣菫 「茶話」
...六月二十五日には「移動低気圧」に関する論文の最後の一節を夫人に口授して筆記させ...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...馬場佐十郎がガロウニンから口授されたもので...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...種痘法は自分が嘗てロシヤ人ガロウニンより口授され...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...どのような方法も常に対象によって口授されたものである他はない...
戸坂潤 「科学方法論」
...その講釈の仕方までも悉皆口授してくれて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...同僚に口授して何か調書に書き取らせている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...そこでいつでも跳び上がっては相手が口授していることを聞き取ろうとし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...同じく小野蘭山口授の『本草訳説(やくせつ)』(内題は『本草綱目訳説』)には「恕菴(じょあん)先生秘説(蘭品)ニハ山海経ノ薫草ヲ和ニ麝香草ト称ルモノニ充ツ未的切ナラズ麝香草ハ生ニテ動揺スレバ香気アリ乾セバ香気ナシ漢名麝草(王氏彙宛)」と出ている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それでも院は言葉などを口授(くじゅ)してお書かせになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良子刀自所蔵の雑記に「芸庵君口授」と題して載せてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ここにあるような夢想を書きつけたり口授したりする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日向の椎葉村の村長の口授を書写...
柳田国男 「予が出版事業」
...熱海検事は小声で何事か古木書記に口授し初めた...
夢野久作 「暗黒公使」
...当道(とうどう)の一門人がそれを口授(くじゅ)して記録しておいたものがのちに...
吉川英治 「私本太平記」
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