...本を読むのではなく、口授で物語を聞くのも面白い...
...先生が試験範囲を口授してくれたので、勉強がスムーズに進んだ...
...口授で進められる仕事もあるので、メモをとりながら注意深く作業する必要がある...
...誰かが口授で伝えた情報を信じ込み、失敗してしまうことがあるので、自分で確認する癖を持つべきだ...
...彼女が口授でアドバイスしてくれたことを思い出し、いい方向へ進むことができた...
...すでに僧侶となりしもの来たりて言句を口授するのみ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...写字をしたり口授を筆記したりして私の仕事の手伝いをしていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...相変らず高調子で口授を続けてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...代り合って枕頭に侍していた我らが居士の口授を筆記したものであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...主に口授を筆記するのであったが...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...種痘法は自分が嘗てロシヤ人ガロウニンより口授され...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そして私が之を充分に理解し得たのは全く貴下から直接に口授を受けた賜であるのを忘れることは出来ない」...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...そしてまた口授を初めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(口授筆記)(大正六年二月發行「東方時論」第二卷第二號)...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...時に先生筆硯(ひっけん)甚(はなはだ)多忙なりしがため余に題材を口授(こうじゅ)し俄(にわか)に短篇一章を作らしむ...
永井荷風 「書かでもの記」
...私は村長さんの口授であなたがたの話合いに関してちょっとした調書をつくっただけですが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ニイチェをヴェネチアに招んだのはこのガストであるが、いまはもうこの男だけがニイチェの忠實な友人であり、原稿の淨書やら、口授筆記やら、病氣の世話やら、何から何まで面倒を見てやつてゐる...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...小野蘭山の口授した『本草記聞(ほんぞうきぶん)』芳草類...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...著書の未完成の部分を口授するから筆記してくれといわれる...
武者金吉 「地震なまず」
...そのほか口授(こうじゅ)伝令で...
吉川英治 「上杉謙信」
...書物や口授から得たことを機に応じて用いることはむずかしい...
吉川英治 「源頼朝」
...また一昨年決定版全集を上梓した時、横光さんは、病中のこととて、家人に口授して、先きの文章を訂正して贈られた...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...先生はあれを病床で口授せられたのだという...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
便利!手書き漢字入力検索