...本を読むのではなく、口授で物語を聞くのも面白い...
...先生が試験範囲を口授してくれたので、勉強がスムーズに進んだ...
...口授で進められる仕事もあるので、メモをとりながら注意深く作業する必要がある...
...誰かが口授で伝えた情報を信じ込み、失敗してしまうことがあるので、自分で確認する癖を持つべきだ...
...彼女が口授でアドバイスしてくれたことを思い出し、いい方向へ進むことができた...
...幼時より老後に至る経歴の概略を速記者に口授して筆記せしめ...
石河幹明 「福翁自伝」
...新たに來た物理の教師の原語で口授するのが氣に食はぬ...
高濱虚子 「俳諧師」
...六月二十五日には「移動低気圧」に関する論文の最後の一節を夫人に口授して筆記させ...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...種痘法は自分が嘗てロシヤ人ガロウニンより口授され...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そして私が之を充分に理解し得たのは全く貴下から直接に口授を受けた賜であるのを忘れることは出来ない」...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...どのような方法も常に対象によって口授されたものである他はない...
戸坂潤 「科学方法論」
...この宗白氏の口授でその方式を知り...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...時に先生筆硯(ひっけん)甚(はなはだ)多忙なりしがため余に題材を口授(こうじゅ)し俄(にわか)に短篇一章を作らしむ...
永井荷風 「書かでもの記」
...同僚に口授して何か調書に書き取らせている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...また高い声で口授されるのでもないんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...小野蘭山の口授した『本草記聞(ほんぞうきぶん)』芳草類...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...同じく小野蘭山口授の『本草訳説(やくせつ)』(内題は『本草綱目訳説』)には「恕菴(じょあん)先生秘説(蘭品)ニハ山海経ノ薫草ヲ和ニ麝香草ト称ルモノニ充ツ未的切ナラズ麝香草ハ生ニテ動揺スレバ香気アリ乾セバ香気ナシ漢名麝草(王氏彙宛)」と出ている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...日向の椎葉村の村長の口授を書写...
柳田国男 「予が出版事業」
...熱海検事は小声で何事か古木書記に口授し初めた...
夢野久作 「暗黒公使」
...こう軍令を口授(こうじゅ)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒谷の法然(ほうねん)上人の御口授(ごくじゅ)を思いだした...
吉川英治 「親鸞」
...また一昨年決定版全集を上梓した時、横光さんは、病中のこととて、家人に口授して、先きの文章を訂正して贈られた...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...先生はあれを病床で口授せられたのだという...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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