...彼女は釈迦に説法するような口振りで、私たちの間で恋愛の話を始めた...
...彼女の問題は、いつもパンドラの箱を開けるような口振りになることだ...
...決済方法は、クレジットカードと別口振込がございます...
...愼(つゝま)しいお利代の口振りの底に...
石川啄木 「鳥影」
...』と或時信吾は眞面目な口振で言つた...
石川啄木 「鳥影」
...うしろ姿を見送った教官は急にあらたまるような口振りになり...
上田広 「指導物語」
...よく料理の事をいっぱし通のような口振で話したものだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...例の旅客は穏かに震えた口振りで尋ねた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...滑らかな口振でいった...
直木三十五 「南国太平記」
...神尾の殿様などは有っても無くってもいいような口振をして見せたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...何にも知らないって言う口振りが変ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まことに他愛(たわい)もない口振りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今頃は欠伸(あくび)でもしてゐるだらうよ」平次は妙に諦らめた口振りでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも男らしい口振りである...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...――この下等な動物!」と語る時のルナアルの苦々しげな口振り...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...言ひたげの口振(くちぶり)をかし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...落ついて物をいふ重やかなる口振り...
樋口一葉 「にごりえ」
...その口振りによりて昼のほど公園に遊び帰途勧工場(かんこうば)に立ち寄りて筆紙墨(ひっしぼく)を買いたりし事まで既に残りのう探り尽されたるを知り...
福田英子 「妾の半生涯」
...『私(わたし)が公爵夫人(こうしやくふじん)になつたら』と愛(あい)ちやんは獨語(ひとりごと)を云(い)つて(甚(はなは)だ得意(とくい)な口振(くちぶり)ではなかつたが)『全(まつた)く厨房(だいどころ)には胡椒(こせう)を置(お)かないことにしやう...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...お父様の御機嫌をなおして頂くにはそれよりみちがないでしょう」姉は云いきかせるような口振りになった...
矢田津世子 「父」
...「主義者と間違えられては損だよ」と忠告めいた口振りまでしたのである...
山之口貘 「野宿」
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