...彼女は釈迦に説法するような口振りで、私たちの間で恋愛の話を始めた...
...彼女の問題は、いつもパンドラの箱を開けるような口振りになることだ...
...決済方法は、クレジットカードと別口振込がございます...
...彼は前より遙かに落ちついた口振りで...
上田広 「指導物語」
...その口振から察すると...
薄田泣菫 「茶話」
...あんなに弱つたことは生れてからはじめてですよ」練吉の口振りが意地の悪いものだつたにかゝはらず...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...例の旅客は穏かに震えた口振りで尋ねた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自分を可なり大事な者に考へてゐたことがその口振で分ると...
中原中也 「蜻蛉」
...こっちは一人向(むこう)は大勢だから」「さも喧嘩の相手があるような口振(くちぶり)だね...
夏目漱石 「二百十日」
...小六は幾分か安之助の利害を代表しているような口振であった...
夏目漱石 「門」
...脂(あぶら)つ濃いものは惡いと旦那樣が仰しやつて」下女のお今の口振りには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それはそれは何でもかでも引受けたやうな口振りで...
原民喜 「氷花」
...心配しないで呪(まじなひ)でもして待つが宜(い)いさと慰めるやうな朋輩(ほうばい)の口振(くちぶり)...
樋口一葉 「にごりえ」
...早く売切れるのが自慢のような口振りだ...
古川緑波 「このたび大阪」
...「遊びに?」老人は信じないらしい口振りでつぶやいた...
水野葉舟 「遠野へ」
...何とか外に名案はありますまいか」妻君「お登和さんの口振(くちぶり)では兄や親の都合次第でどうなるか分らんとお言いでしたから先ず中川さんに話して中川さんが御承知なされば強(し)いてイヤともおっしゃいますまい」大原「強いてイヤとも言うまいなんぞは甚(はなは)だ心細(こころぼそ)い...
村井弦斎 「食道楽」
...お父様の御機嫌をなおして頂くにはそれよりみちがないでしょう」姉は云いきかせるような口振りになった...
矢田津世子 「父」
...口振りから察しても蕗子は決してその男を愛していないらしかったのです……)とね...
山下利三郎 「流転」
......
山之口貘 「詩とはなにか」
...「真紀子さんも日本へ帰るような口振りでしたよ...
横光利一 「旅愁」
...心にかかっていた疑点を晴らしたらしい口振りでスープを飲んだ...
横光利一 「旅愁」
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