...残念な口惜しいことなどは...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...今年は口惜しいから...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...それをお前は慰み物だなんぞと……あんまり口惜しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをお角は口惜しそうに手に取ると、はずみをつけてポンと傍(かたえ)のお仕置場の藪(やぶ)の中へ抛(ほう)り込んで、「口惜しい、うっかりしていたもんだから、袖切坂で転んでしまった」キリキリと歯を噛んで口惜しがりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ソンナに口惜しいなら長州へ行つて云へと...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...――口惜しいがこの通り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手も出せない――口惜しいが極(き)め手(て)になる證據が一つも無いのだよ」「誰です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...己れは聞いてさへ口惜しい...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「おれだって口惜しいよ...
火野葦平 「花と龍」
...お前としては随分口惜しいだらうがね...
牧野信一 「鏡地獄」
...口惜しいことだつて沢山あるんだけど...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...口惜しいけれどお話が出来ないんだから仕方がない...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...皆は一様に口惜しいなかで思わず失笑したのであった...
「鏡餅」
...僕ァ……口惜しいです...
宮本百合子 「刻々」
...あたしやそれが口惜しいくらゐさ...
室生犀星 「命」
...悲しいとか口惜しいというのでもない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...自ら省(かえり)みて口惜しいとも浅ましいとも思い...
吉川英治 「親鸞」
...それこそ口惜しい限りでございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索