...同じ近所の或る口利きの男は...
内田魯庵 「最後の大杉」
...宿屋の勘定も佐吉さんの口利きで特別に安くして貰い...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...富永の叔母ちゃんの口利きもあって雪子ちゃんが素直に帰って来てくれたのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...常磐津(ときわず)の師匠の口利きで抱えてみると...
徳田秋声 「縮図」
...河野さんの口利きで...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...彼女たちの口利きで...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...なお、「笹本」のお上さんは、清子の病気なんかのため、だいぶ困ったらしく、大西の口利きで、長尾からいくらか金を借りたというのは、事実らしい...
豊島与志雄 「別れの辞」
...伊原君は偶然口利きになったけれども高田がどうして我輩の作物にそれほど興味を持っていたのか分らないようであった...
中里介山 「生前身後の事」
...ちょうどいいところで」町の口利きらしいのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もしこの子の口利きでグレイが解放されたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...俺の為に口利きすると言ったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...「口利きになんて頼んで寄したつて!」私は寧ろ自分に焦れて...
牧野信一 「月あかり」
...郷党の間に信頼されている立派な口利きが欲しい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その暇々にシユーセンの口利きをしちや口銭稼ぎに夢中になつてゐる人間なんぞに俺等の辛え気持がわかるかい!津村 あんだと! 私が...
三好十郎 「地熱」
...(懐中に持っていた金をすっかり出して娘に渡す)どうしても困ったら、筑波門前町、町の口利きで、たしか女郎屋もやっている亀八と言う男をたよって行け...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...郷党の間に信頼されている立派な口利きが欲しい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...すてどのの口利きでは貝も聞きとどけねばなるまいといった...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...岡野敬次郎さんの口利きで...
柳田国男 「故郷七十年」
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