...いつも口を濁すから、信用できないんだよ...
...直接の質問には、なかなか口を濁す...
...会話に不快な雰囲気を与えるので、口を濁すのは避けましょう...
...そこは藤夜叉も口を濁す風なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――おばさん、私も今では弦之丞様の素姓や、お前のご亭主の万吉さんが、何をもくろんでいるのかぐらいは、うすうす知っているのだから、その法月さんの居所を、私だけに、そっと教えておくれでないか――ね、後生(ごしょう)だから」弦之丞の居所を教えてくれという、そのお米の様子が、いつになく真剣なのに、お吉はひそかに妙に思って、「さあ、それは私にも……」と、口を濁すと、たたみかけて、「知っているのだろう、え、お吉」お米の眼が粘(ねば)りこく追求してくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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