...母様が口を利かない先にそう言って置くから...
泉鏡花 「婦系図」
...おくびほども口を利かない...
泉鏡花 「怨霊借用」
...途中で会っても碌(ろく)すっぽ口を利かないという場合であったから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...然るに先生は一言も口を利かない...
辰野隆 「浜尾新先生」
...たとい何ごとがあっても斷然口を利かないつもりなんですもの...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...僕はもう一切口を利かないぞ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...娘は一言も口を利かない...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...戻ってくるまでは一言も口を利かないでじっとしていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...あまり口を利かない方がよいそうじゃ」能登守はこう言った...
中里介山 「大菩薩峠」
...見物が何と言って罵(ののし)っても口を利かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...用事の外(ほか)決して口を利かない女であった...
夏目漱石 「道草」
...この後は大きな口を利かない方が無事だぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これから道で逢つても口を利かないかも知れない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼奴とは一生口を利かない――父からそんな憤慨されたのである...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...彼奴とは一生口を利かないぞ...
牧野信一 「鏡地獄」
...用の他は滅多に口を利かない程の変人であった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...一日まるっきり口を利かないで御飯をたべることがよくあるのよ」ふき子はお対手(あいて)兼家政婦の岡本が引込んでいる裏座敷の方を悩ましそうに見ながら訴えた...
宮本百合子 「明るい海浜」
...頭山満はもとより一言も口を利かないし...
夢野久作 「近世快人伝」
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