...病人が何か口やかましく註文事をした時でも...
有島武郎 「お末の死」
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ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...自分ではインテリの積極性や能動性を口やかましくは喋らないだけだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そうしてそのことのみをその一本の手紙のなかに口やかましく繰返していた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...烏金(からすがね)を貸してひどい取立てをした上、口やかましくて、けちで、大變な人でしたよ」佐の市も大分惱ませられたらしく、齒に衣(きぬ)を被(き)せません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頑固で正直で少し口やかましくはあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私が口やかましく言ひ過ぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頑固(ぐわんこ)一徹(てつ)で、つむじ曲りで、口やかましくて、少しケチで、そしてなか/\の商賣上手といふ評判の老人でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...義理堅くて口やかましくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口やかましくて、ツイ人の怨みを買ひ兼ねないと意識する人間が、刄物や毒物を怖がるのは、よくある例だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ケチで高慢で、口やかましくて、西兩國の唐辛子(たうがらし)と言はれた殿樣だが、困つたことに叔母が世話になつてゐる大家の親爺が、石崎家の用人と眤懇(じつこん)だとやらで、錢形の親分を連れてきてくれと、たつての頼みだ」「何があつたんだ」「紛失物ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千兩箱の山を崩したのをお民と知つて、それを庇(かば)つてやつた上、日頃、口やかましくて、不人情で人使ひの荒い上にケチな主人を思ひ知らせる氣で、あの眞矢(ほんや)の仕掛をした」「弓を何處から持出したんです」「弓なんかありやしない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口やかましくて地代の取立てはうるさいさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女はどうも口やかましくて叶わない...
野村胡堂 「死の舞踏」
...顔さえ見れば眼のかたきにして口やかましくがなりつける...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...皆口を揃へて醫者になれ/\と口やかましく勸める...
三島霜川 「自傳」
...ある種の話し振りや舞踏や遊戯などを口やかましく禁止している人々もまた同じことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...口やかましくばかりあって...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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