...口やかましいその母が...
岩野泡鳴 「耽溺」
...そして人一倍に口やかましい団長が...
海野十三 「爆薬の花籠」
...あの船室(ケビン)にいる口やかましい奴どもにゃ一人だって帰って来て貰えたかねえ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼は平生(ふだん)口やかましい女房の顔を見るのも苦しかったが...
田中貢太郎 「雁」
...そうならそのように予(あらかじ)め親類の口やかましい方面へ相談をし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...全く彼女の身になったらば口やかましいこの老人の伽(とぎ)をするのも大概ではなかろう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それにお前は俺だけが口やかましいようにいうけれど...
壺井栄 「一つ身の着物」
...少佐の口やかましい声に茶化した調子で答えてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その口やかましい信仰深い母親は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女は口やかましい老人に見張られて...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...神経質な口やかましい女ということは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家(うち)でも口やかましい人が外に出ていてくれるのだから...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...叔母はすこし口やかましいけど...
久生十蘭 「キャラコさん」
...口やかましい姑(しゅうとめ)と...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...口やかましい女房を慊(あきたらな)く思うようになった...
森鴎外 「雁」
...口やかましいうえにぐちっぽくて...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...一方では妻の吝嗇と嘘つきと口やかましいのにあいそをつかしていた...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...いったい何騎帰ってきたか」「あまりな惨敗ではないか」「丞相のご威光を汚(けが)すもの」「よろしくふたりの敗将を馘(くびき)って街門に曝(さら)すべしだ」などと都雀(みやこすずめ)は口やかましい...
吉川英治 「三国志」
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