...頑丈(がんじょう)な容貌(ようぼう)や体格に不似合いなはにかんだ口つきで...
有島武郎 「或る女」
...しゃべるたびごとに歪(ゆが)む口つきとが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...「口つきまでがお父アんのするやうなことをしてゐるよ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お豐さんは嬉しい樣な口つきをして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...眼つきでも口つきでも...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...退屈そうな不機嫌(ふきげん)な口つきをしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苦々(にがにが)しげな口つきをしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蒼(あお)ざめた怪しげな顔つきの者や放逸な口つきの者が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老人、青年、禿頭(はげあたま)、半白の髯(ひげ)、皮肉な異様な相貌(そうぼう)、荒々しいあきらめの顔、野蛮な口つき、常規を逸した態度、庇帽(ひさしぼう)をかぶった顔つき、顳(こめかみ)の上に縮れ毛のある若い娘の頭らしいもの、子供らしいのでかえって恐ろしい顔つき、ようやく命を保ってるだけの骸骨(がいこつ)のようなやせた顔...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ヘツプバアン見たいな口つきで...
牧野信一 「痴日」
...まことにそんな口つきであり...
牧野信一 「沼辺より」
...口笛(くちぶえ)を吹(ふ)いているようなさびしい口つきで...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...狡猾そうな口つきの裏には...
山本周五郎 「青べか物語」
...そしてひきむすんだ口つきなどに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もっとも目つき口つき鮹入道にそのまま...
山本笑月 「明治世相百話」
...そうして、あらゆる人間の身振り、素振り、眼付き、手付き、口つき、言葉つきの端々(はしばし)に到るまでも、精神科学応用の犯罪ではないかと疑い続けているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あの顔の中の口つきは特に笑っているのではないにも拘らず...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...やっと不器用な口つきで...
吉川英治 「三国志」
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