...早くも口さがない生徒間の評判になっているのを何かのおりに話したのですぐ思い当たったけれども...
有島武郎 「或る女」
...葉子の名は口さがない婦人患者の口の端(は)にうるさくのぼっているに違いない...
有島武郎 「或る女」
...そんな無縁仏に罪をつくつて居るが為めに凶事がつゞくのだといふやうに口さがない山賤が茶を飲みあふにつけ煙草を吸ひあふにつけ話しあつた...
飯田蛇笏 「秋風」
...下々の口さがない人たちは...
太宰治 「右大臣実朝」
...口さがないひとびとの言葉を真にうけて...
辻村もと子 「早春箋」
...八丁堀の組屋敷からでは道中が長過ぎて口さがない江戸の町民たちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口さがない楽屋雀(がくやすずめ)はよい事は言わないで...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...もっとも口さがない中間どもの噂ですから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...口さがない老婆連に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...口さがない連中によれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...口さがない世間は我が一族のような邸宅がどこにもないことを知っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ホテル・アムステルダムの自殺室という有難くない綽名がついてそろそろ口さがない巴里童の噂に上りつつあった――に暮らして貰って...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...口さがない女たちが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...口さがないのは世間で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...口さがない俗人どもはこれをうらやみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あくまで口さがない...
吉川英治 「私本太平記」
...口さがない世間は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いやでも口さがない女の群れの眼を浴びたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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