...夫も私もそんなり口ききませんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...二男坊の顔と口ききとによるものだということであった...
火野葦平 「花と龍」
...」町内の口ききは...
水上滝太郎 「遺産」
...町内の口きき連から...
水上滝太郎 「遺産」
...さすが青年団の口ききだけあった...
宮本百合子 「秋の反射」
...みんな沸き立って喋ったけんど擲り合なんぞはなかったんだ」革命までブリーノフは上ルジェンスキー村の中農で村では口ききだった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...後世の口きき・手きき・太刀ききなどの「きき」と元一つであろうとある...
柳田國男 「地名の研究」
...妻女の口ききで請け人宿の世話になり...
山本周五郎 「あだこ」
...この兵九郎の口ききだった...
吉川英治 「大岡越前」
...日野朝臣のお口ききにて...
吉川英治 「私本太平記」
...郷里を出奔してから三、四年は都にいて、酒、ばくち、喧嘩の口きき、時には火つけ押込みまでやりましたが、或る時、恐ろしく強い相手に出会って、これこのとおり」と、左の肩の狩衣を少しはだけて、古い刀傷の痕(あと)を、まざと灯下にさらして見せながら、「死ぬ目に会ったのが、いい境目になりました...
吉川英治 「私本太平記」
...この頭(かしら)の口ききだった...
吉川英治 「醤油仏」
...これ以上の口きき人はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...口ききをひきうけて...
吉川英治 「平の将門」
...仲裁の口きき役などは真ッ平だ...
吉川英治 「平の将門」
...その口ききは」「ちと……申しあげかねますが……やはりご家中の...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その吉益の口ききでぼくの母が横浜へ嫁いだわけも頷(うなず)かれる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...仕事を出す先のO商会の番頭や同業の口ききも手伝って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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