...空に叢雲が広がっている...
...強い風で叢雲が流れていく様子が見える...
...叢雲の影響で今日は雨が降りそうだ...
...叢雲に隠れた空には星が輝いている...
...叢雲が峰にかかって幻想的な景色が広がる...
...面白き事こそ起りたれと折しもかかる叢雲(むらくも)に月の光りのうすれたるを幸い...
饗庭篁村 「良夜」
...叢雲の血煙を自分の身にも受けて燃え爛れた銅のやうになつた...
有島武郎 「潮霧」
...もと叢雲(むらくも)の劒という...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...尊の携えし天叢雲の宝剣は...
高木敏雄 「比較神話学」
...古事記の天叢雲剣の神話によつても想像されてゐるところだ...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...颯々の音も激しく叢雲を驅りつゝ二靈たちあがり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...嗚呼コーカサス峯高く千重の叢雲むらだちて下界のひゞきやむところ天上の火を奪ひ來し彼のたぐひか青ぐもの大空翔くる鷲一羽あらしははげし道遠し...
土井晩翠 「天地有情」
...浮世慕ふて宵々に寄する光のかひやなに叢雲厚く布き滿てば戀はあだなり月姫よ...
土井晩翠 「天地有情」
...此あたりの家々皆叺をつくるとて筵おり繩を綯ふ長繩の薦ゆふ藁の藁砧とゞと聞え來これの葦邊に湖畔には櫟の木疎らにならびたり布雲に叢雲かゝる近江の湖あさ過ぎくればしき鳴くや鵙比叡辻村來迎寺森可成墓冷かに木犀かをる朝庭の木蔭は闇き椰の落葉や志賀の舊都の蹟は大津町の北數町にして錦織といふ所に在り...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...すっかり叢雲(むらくも)がたちこめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...見る見る叢雲が降りて彼の姿をつつんでしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...叢雲がぱつと吹き払はれて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そこは硝煙叢雲(むらくも)のごとく立ち昇り...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...「杉垣」には月空に叢雲がとんで妻と歩いている良人の顔の上にそのかげがうごくところをかいているし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...叢雲が広がって渡るのを御覧なさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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