...之れに比較すれば「三番叟」は比較的によく古來の形式を守つて來てゐるらしい...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...何故なら「三番叟」そのものが古く能樂以前から一つの形式が出來てしまつて居り...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...叟は旁(かたわら)の者に言いつけて...
田中貢太郎 「青蛙神」
...『神の養ふ尊榮の叟(おぢ)よ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『叟(おぢ)よ危し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分は後に久邇宮家の傳記を調査した故の内藤恥叟翁其他から親く聽いた所である...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...シャクに含む所のある長老達は北叟笑(ほくそゑ)んだ...
中島敦 「狐憑」
...隣舎犬、別村鶏、前川鯉、各々先生の詩情を動かし、桑麻、胡瓜、田翁、沙狗、渓叟、水鴉等の田園の風物、また先生淡生涯の素懐を述ぶるに足らしめてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...人形の三番叟(さんばそう)が踊りはじめる頃は...
新美南吉 「狐」
...」と北叟笑み、既にもう手前が鎧武者になつた気で、アヌビスを賽銭拾ひに、また同志の悪党を悉く使丁に抜摘した太鼓隊を組織して、毎夜毎夜メイの店で手配を回らし、前祝ひの盃を挙げてゐたが、いよいよ期の熟した今朝となつてはあらゆる弁舌を弄して私に迫つた上、若しも私が云ふことを諾かなかつたならば、一思ひに腕力沙汰をもつて捻ぢ伏せてしまはうと決心し、今や二十人からの同勢が勢ぞろひをして手ぐすねひいて繰り出すところである――斯う聞くと私は、娘の手前といふばかりでなく、しつかりと武張つて、そいつは面白いや! とか、日頃の鬱憤を晴して目にもの見せずに置くものか! などゝ唸つたものゝ、何故か総身に不思議と激しい胴震ひが巻き起つて歯の根が合はなくなつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...しかし長生きを欲するには何時もわが気分を若々しく持っていなければならなく、従って私はこの八十六の歳になっても好んで、老、翁、叟、爺などの字を我が姓名に向かって用いる事は嫌いである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その他能楽の始めに翁(おきな)を演ずるに倣(なら)ひて芝居にても幕初めに三番叟(さんばそう)を演ずるが如き...
正岡子規 「病牀六尺」
...印税を貰って北叟笑む蚊士共...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...この三番叟のお礼は村から米二俵がお定まりとある...
山本笑月 「明治世相百話」
...最初が福助の口上から三番叟...
山本笑月 「明治世相百話」
...御能組(第一日)◇翁 (シテ)梅津利彦 (三番叟)高原神留 (千歳)生熊生 (大鼓)高畠元永 (小鼓頭取)栗原伊平 (脇鼓)本松卯七郎...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...三番叟(さんばそう)という舞の中に限って使うに過ぎない...
夢野久作 「能とは何か」
...陽春に遇(あ)わず君見ずや東海の老叟(ろうそう)荊榛(けいしん)を辞す石橋(せっきょう)の壮士誰かよく伸びん広施(こうし)三百六十釣(ちょう)風雅遂に文王と親し八百の諸侯...
吉川英治 「三国志」
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