...こゝに叛骨(はんこつ)が出てる工合から見ると……」暫く経つてから...
薄田泣菫 「茶話」
...「へえ……叛骨と申しますと……」坊さんが安つぽさうな頭を突き出した...
薄田泣菫 「茶話」
...叛骨といふのは……」大森氏は扇の端で一寸髑髏(しやれかうべ)の後部(うしろ)を突(つゝ)ついた...
薄田泣菫 「茶話」
...此奴(こいつ)は叛骨が飛び出しているから叛反(むほん)をすると言つた……」「へえ...
薄田泣菫 「茶話」
...徳川に叛骨(はんこつ)を示してみるような輩(やから)がいた時代は...
吉川英治 「大岡越前」
...後脳部に叛骨が隆起しています...
吉川英治 「三国志」
...後またかならず叛骨をあらわしますから」と...
吉川英治 「三国志」
...叛骨(はんこつ)の士であると...
吉川英治 「三国志」
...わたくしの叛骨(はんこつ)はどうにもなりません...
吉川英治 「新書太閤記」
...主君をも冒しかねない叛骨(はんこつ)が窺(うかが)われると……非常な凶相(きょうそう)だと申しおりましたそうです」「たれが」「安国寺恵瓊どのが」「そう見れば...
吉川英治 「新書太閤記」
...その逞(たくま)しい叛骨(はんこつ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...叛骨窓の女竹(めだけ)にぱらぱらと夜半(よわ)の雨がこぼれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そういう叛骨(はんこつ)があったのだと思う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼の叛骨は、かえってせせら笑いを催してくる...
吉川英治 「源頼朝」
...――ああ盛んなものだなあと彼の叛骨も...
吉川英治 「源頼朝」
...どこがいけないんですか」鷹の子は生まれながら鷹の子の叛骨をそなえている...
吉川英治 「源頼朝」
...この叛骨は、母胎を出た年に、平治の乱の兵火を見、あらゆる憂(う)き目(め)と闘った母の強い意志を乳ぶさから吸い、やがて鞍馬の山巒(さんらん)と山法師に揉(も)みに揉まれて、いよいよ烈しいものになりかけていた...
吉川英治 「源頼朝」
...実父を離れて育ってきた叛骨も内にもっていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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