...そして今は自分に叛く競争者が起つた恩知らずの国を見棄てる事を決定する...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...狂ふ無慙のかの息女――常に不法をたくらめる―― 875彼に父たる故をもてすべては君に相叛く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...仮定はないぞよ!先天的観念もないぞよ!何にもない所から組立てゝ行つて先天的観念にも合致したがね理窟が面倒になつたさ屋根みたいなものさ意識した親切は持たないがね忠告する元気があれば象牙の塔の修繕にまはさうさカウモリ傘にもたれてみてゐりやあ人は真面目にくたびれずに事業つて奴をやつて呉れらあサンチマンタリズムに迎合しなきや趣味の本質に叛くかしらつてのがまあまあ俺の問題といへば問題さ...
中原中也 「(仮定はないぞよ!)」
...道理に叛くことは出来ませんからな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...凡そ此國に生れて國に叛くの惡心なきより以上の者は...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...「我に叛く」は、その後にかかれた長篇「伸子」の短く途絶えた序曲のような性質をもっている...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...「白い蚊帳」は時期から云えば「我に叛く」より数年あとになるが...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...「それは神の御心に叛く事と云うものだ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...王子に味方し自分の夫に叛くために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もしまたこれらの原則に叛くものあらば...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが自然に叛くものに悠久なものがあろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...叛けば叛くほど危険率は多い...
柳宗悦 「工藝の道」
...叛く世界ではない...
柳宗悦 「雑器の美」
...私達は上下相叛く世界から...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そして伝習に叛くということに...
山本周五郎 「おれの女房」
...かならず叛くに違いありません...
吉川英治 「三国志」
...将軍家のご制度に叛くとか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...わしへ叛くようなことはない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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