...叙する方はさておいて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...何でもなしに事件と光景を描叙するだけであったであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...世人をして殆ど百鬼夜行の畫圖を視るの感あらしめたり其顛末を略叙すること左の如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「夷講(えびすこう)」の酒宴の有様を叙するくだりに出会った時...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...写生文家は泣かずして他の泣くを叙するものである...
夏目漱石 「写生文」
...その中(うち)からこのありさまを叙するに最も適当なる詞(ことば)を探したなら必ずぶら下がるが当選するにきまっている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...或る自然の風物情景(対象)を叙することによって...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...清川は久闊を叙すると...
浜尾四郎 「正義」
...平凡な者が平凡な筆で平凡な半生を叙するに...
二葉亭四迷 「平凡」
...吉原の景気を叙するあたりにも大分珍聞もあるが...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...「夜店出したる」といへばただ客観的に京極の夜店を見て紙帳売の出て居た事を傍から認めたまでであるが「夜店に出づる」といへばやや主観的に紙帳売の身の上に立ち入つてあたかも小説家が自家作中の主人公の身の上を叙する如く...
正岡子規 「病牀六尺」
...故人を叙する語に似ぬやうに覚えたからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...菊池五山の叙する所と概ね符合してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに韓凹巷(かんあふこう)の詩の此間の事を叙するを見るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森田節斎は里恵の言(こと)に拠つて江木の文中山陽の終焉を叙する一段を駁してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...京水の事に至つて稍(やゝ)詳叙する積である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして美吉屋を叙する前に...
森鴎外 「大塩平八郎」
...繊細の事を叙するに簡浄の筆を以てした...
森鴎外 「渋江抽斎」
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