...またそれを叙するのに純粋の俗語を使用しているということなどは大いに注意すべき点であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それは事柄がおかしなばかりでなくそれを叙する作者が自分ではしゃいでいるからであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...簡単な景色を叙する上においても...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...秋の自然の色彩を叙すると同じではあるまいか...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...今昔の感を叙する種にもなったろうが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「夷講(えびすこう)」の酒宴の有様を叙するくだりに出会った時...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...嬉(うれ)しからぬ親子の半面を最も簡短に叙するはこの作者の切(せつ)なき義務である...
夏目漱石 「虞美人草」
...写生文家は泣かずして他の泣くを叙するものである...
夏目漱石 「写生文」
...もし当時において誰か一人の公家を捉えてこれを叙するとすれば...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...見たところ久濶(きゅうかつ)を叙す挨拶とそれほど変ったところも無くなった...
本庄陸男 「石狩川」
...何に浮かされたのかも知れない奇妙な一隊が有頂天で行進して行くフアンタスチツクな光景を叙すだけで足り...
牧野信一 「山を降る一隊」
...すなわち同書にいろいろの植物が解説してあるがその中で草の実を叙する時...
牧野富太郎 「植物記」
...後者は未来のある人事を叙す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...趣向の小説的なる者を捕へてこれを歌に詠みこなす事は最も難きわざなるにただ歴史を叙する如き筆法に叙し去りて中心もなく統一もなき無趣味の三十一文字となし自(みずか)ら得たりとする事初心の弊(へい)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...わたくしは此より樵歌の叙する所に就いて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又蘭軒門人渋江抽斎が同じく京水に学んだことは曾て抽斎の事蹟を叙するに当つて言つて置いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは柏軒の事蹟を叙するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此には先づ一事の補叙すべきものがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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