...そこに僕の好きな受持ちの先生の部屋(へや)があるのです...
有島武郎 「一房の葡萄」
...花園の側に行くとその受持ちをしているファニーが花の中からついと出てきて私たちをさしまねいた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...受持ちの仕事は会計の帳簿の一部分で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それを質(ただ)すべく受持ちの教師の姿をここかしこと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼女がその足で少年の登校している中学校(ジムナジューム)に受持ちの教師を訪ねて行ったのは...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...二十歳(はたち)ぐらいの受持ちの婢が膳(ぜん)を持って来ていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...私の仕事の受持ちは...
谷譲次 「踊る地平線」
...私は受持ちの女中が寂しがるのを察して本館に近い別館の一室に移つた...
近松秋江 「箱根の山々」
...受持ちの仕事をするのでも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ただ嬉しいことにはそのときの受持ちの中沢先生は大好きないい人で...
中勘助 「銀の匙」
...三人は鳴物を受持ち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「こいつは誰の品だか店中の者に訊いてくれ」それは菊松が受持ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やっぱり君の受持ちだったね」「ええ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...受持ちの教師が森要人と云うかなりな年配の人で...
林芙美子 「私の先生」
...シャルルは首斬人の役を受持ち...
久生十蘭 「海難記」
...八時すぎに僕の受持ち終ったのであとは堀井に任せて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若しその附け届けを吝(おし)めば受持ち客の通し物をしても仲々拵えないで困らせる始末...
細井和喜蔵 「女給」
...なんで異存があるものか」「おめえの受持ちは相良金吾...
吉川英治 「江戸三国志」
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