...受持ちの仕事は会計の帳簿の一部分で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...まるで爺さん一人の受持ちみてえにして頼んでゐたもんでねえか...
相馬泰三 「野の哄笑」
...それを質(ただ)すべく受持ちの教師の姿をここかしこと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼女がその足で少年の登校している中学校(ジムナジューム)に受持ちの教師を訪ねて行ったのは...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...此所な女中も矢張り受持ちがあつて...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...俺(おれ)の受持ちじゃないと言って教えてくれないかも知れない...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...あとで姉にきけばそれは姉のはうの受持ちの先生で...
中勘助 「銀の匙」
...ただ嬉しいことにはそのときの受持ちの中沢先生は大好きないい人で...
中勘助 「銀の匙」
...私はかなり重い麻疹(はしか)にかかつて幾日か学校を休んだのちやつとのことで出席したら意外にも受持ちの先生がかはつてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...眸(ひとみ)を豆の受持ち手の方へ動かした...
夏目漱石 「虞美人草」
...受持ちを聞いてみると別段むずかしい事もなさそうだから承知した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「こいつは誰の品だか店中の者に訊いてくれ」それは菊松が受持ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日も同じように受持ちの番になった...
橋本五郎 「殺人迷路」
...受持ちの図画の市河と云う教師に呼ばれて...
林芙美子 「私の先生」
...これは日劇を主として受持ち...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若しその附け届けを吝(おし)めば受持ち客の通し物をしても仲々拵えないで困らせる始末...
細井和喜蔵 「女給」
...「わからねばいいが……」受持ちの先生と...
槇本楠郎 「黒んぼ会」
...一日に五(ご)ヶ村(そん)を受持ち...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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