...花園の側に行くとその受持ちをしているファニーが花の中からついと出てきて私たちをさしまねいた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...二階受持ちの女給七人...
海野十三 「電気看板の神経」
...胎内の方は野見の親父さんの受持ちで...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...二十歳(はたち)ぐらいの受持ちの婢が膳(ぜん)を持って来ていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...私の仕事の受持ちは...
谷譲次 「踊る地平線」
...日本画の方の受持ち筒井春江(つついしゅんこう)先生やのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...受持ちの仕事をするのでも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そこへはひつてきたのは古沢先生といふ受持ちの先生だつた...
中勘助 「銀の匙」
...受持ちを聞いてみると別段むずかしい事もなさそうだから承知した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...プロコフィエフ自身ピアノを受持ちコーツが管弦団を指揮しているのもよい(ビクターJD八三―五)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「こいつは誰の品だか店中の者に訊いてくれ」それは菊松が受持ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やっぱり君の受持ちだったね」「ええ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...受持ちの図画の市河と云う教師に呼ばれて...
林芙美子 「私の先生」
...八時すぎに僕の受持ち終ったのであとは堀井に任せて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若しその附け届けを吝(おし)めば受持ち客の通し物をしても仲々拵えないで困らせる始末...
細井和喜蔵 「女給」
...受持ちの患者を見なければなりません...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...その受持ちとなっている聖餐を助司していた...
牧逸馬 「双面獣」
...なんで異存があるものか」「おめえの受持ちは相良金吾...
吉川英治 「江戸三国志」
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