...そこに僕の好きな受持ちの先生の部屋(へや)があるのです...
有島武郎 「一房の葡萄」
...花園の側に行くとその受持ちをしているファニーが花の中からついと出てきて私たちをさしまねいた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...受持ちの仕事は会計の帳簿の一部分で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...まるで爺さん一人の受持ちみてえにして頼んでゐたもんでねえか...
相馬泰三 「野の哄笑」
...日本画の方の受持ち筒井春江(つついしゅんこう)先生やのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...受持ちの仕事をするのでも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...今度の組の受持ちは溝口先生といふ髭のある人だつた...
中勘助 「銀の匙」
...ただ嬉しいことにはそのときの受持ちの中沢先生は大好きないい人で...
中勘助 「銀の匙」
...プロコフィエフ自身ピアノを受持ちコーツが管弦団を指揮しているのもよい(ビクターJD八三―五)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「こいつは誰の品だか店中の者に訊いてくれ」それは菊松が受持ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...受持ちの教師が森要人と云うかなりな年配の人で...
林芙美子 「私の先生」
...毎日一人か二人ずつ受持ちの教師に呼ばれて色々なことをたずねられるのであったが...
林芙美子 「私の先生」
...シャルルは首斬人の役を受持ち...
久生十蘭 「海難記」
...その受持ちとなっている聖餐を助司していた...
牧逸馬 「双面獣」
...「わからねばいいが……」受持ちの先生と...
槇本楠郎 「黒んぼ会」
...受持ちを外されると躯(からだ)があいてしまう...
山本周五郎 「さぶ」
...その事を貴方がお気付きにならないように貴方をここへ引き止める役目を妾が受持ちまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...中学にいた時の僕の受持ちの鴨打(かまち)先生も会いに来て下さいました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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