...そこに僕の好きな受持ちの先生の部屋(へや)があるのです...
有島武郎 「一房の葡萄」
...花園の側に行くとその受持ちをしているファニーが花の中からついと出てきて私たちをさしまねいた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...受持ちの仕事は会計の帳簿の一部分で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...第五回はヴァン・ダインの受持ちだが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...(以下第六回アースキンの受持ち)その無実の罪をとくために...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まるで爺さん一人の受持ちみてえにして頼んでゐたもんでねえか...
相馬泰三 「野の哄笑」
...胎内の方は野見の親父さんの受持ちで...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...私の仕事の受持ちは...
谷譲次 「踊る地平線」
...日本画の方の受持ち筒井春江(つついしゅんこう)先生やのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...私は受持ちの女中が寂しがるのを察して本館に近い別館の一室に移つた...
近松秋江 「箱根の山々」
...おれの受持ちの執筆者だ...
豊島与志雄 「失われた半身」
...ただ嬉しいことにはそのときの受持ちの中沢先生は大好きないい人で...
中勘助 「銀の匙」
...君の受持ちは……と人が起き上がるや否や談判を開かれたので大いに狼狽(ろうばい)した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「こいつは誰の品だか店中の者に訊いてくれ」それは菊松が受持ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...受持ちの図画の市河と云う教師に呼ばれて...
林芙美子 「私の先生」
...若しその附け届けを吝(おし)めば受持ち客の通し物をしても仲々拵えないで困らせる始末...
細井和喜蔵 「女給」
...受持ちを外されると躯(からだ)があいてしまう...
山本周五郎 「さぶ」
...なんで異存があるものか」「おめえの受持ちは相良金吾...
吉川英治 「江戸三国志」
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