...サムライの訓練で、剣を相手に渡して行う攻撃訓練を「受太刀」という...
...「受け取ってください」という意味で、「受太刀ください」と言われることがある...
...日本刀の製作過程で、刀身を研磨する際の作業のひとつに「受太刀」がある...
...武術の競技や試合の中で、対戦相手から攻撃を受けることを「受太刀する」と表現する...
...「初めての車に乗る人」と、「初めての仕事に当たる人」を例えて「受太刀」と言うことがある...
...そこで甚太夫がわざと受太刀(うけだち)になった時...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...だんだん受太刀(うけだち)になって来る彼女自身に対する苛立たしさでもあった...
芥川龍之介 「春」
...西山は自分の机に腰をかけたまま受太刀になってあっけに取られてそれを眺めていなければならなかった...
有島武郎 「星座」
...にも拘らずこの憤慨にはすでにやや受太刀の観がなくはない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...私は次第に受太刀になって詭弁を弄したが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...などと受太刀になりながら...
豊島与志雄 「立枯れ」
...話の調子が少し受太刀になってくる時には...
豊島与志雄 「反抗」
...ツイ御無沙汰を」お松は畳みかけて叱られるのを苦しい受太刀(うけだち)をしていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...見たことはないけれど……という受太刀があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...何が御厭(おいや)なの」「私(わたし)は安珍のように逃げやしません」これを逃げ損ねの受太刀(うけだち)と云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...勝気な女は受太刀だなと気がつけば...
夏目漱石 「虞美人草」
...「だが――」平次は受太刀でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「貴女は私を嬲(なぶ)っているんじゃないんですか?」「どうして?」何と云う間の抜けた受太刀だろう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「貴女は私を嬲っているんじゃないんですか?」「どうして!」何と云う間の抜けた受太刀だろう...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...流石(さすが)に海千山千のお作もこの時ばかりは受太刀(うけだち)どころか...
夢野久作 「斜坑」
...そこで止むを得ず受太刀(うけだち)にまわって...
夢野久作 「爆弾太平記」
...受太刀(うけたち)にも何にも吾輩...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ぱッと受太刀を右脇へ捨てて一足跳び退いた重蔵の変化に...
吉川英治 「剣難女難」
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