...」小杯は朱塗のちょっと受口で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...受口の唇をきつと結んで...
外村繁 「打出の小槌」
...肉感的な受口の下唇などを...
豊島与志雄 「死の前後」
...」下唇の心持ち厚い受口から出る...
豊島与志雄 「野ざらし」
...「色の青白い、ハイカラな若い男ですよ、面長で、少し受口で、頭の毛をトンボの眼玉のように光らせた――」「あッ、あの男ですか」「知ってる人ですか」「いえ、見たことのある人間です」「いずれにしても、油断はなりませんよ、貴方(あなた)とあの妹さん達の身辺には、絶えず何かつきまとっているようですから、――いや余計なことを言ってすみません、私は黙って鱒でも釣っていさえすればいいのですがね、――この辺には真夏の暑い日の夕方になると鱒が浮いて来ます...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...あのぽっちゃりした受口に癇を立てて...
宮本百合子 「刻々」
...雨樋(あまどい)の受口に藁(わら)などを運んで来て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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