...郡視學に取立てられるといふ話のあつた時...
石川啄木 「葉書」
...わしはお前には黙っていたが、こんどの人造人間戦車が、満足すべき実績(じっせき)を示した暁には、お前を取立てて、副主席にしてやろうかと考えているんだ...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...思ひ切り村税を取立てるか...
薄田泣菫 「茶話」
...信用担保(たんぽ)等の調査料を取立てるのであつて...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...わたしのお小姓(こしょう)に取立ててあげるわ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...租税を取立てる役人の全部とは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...大久保一蔵は、琉球館書記方心得を、罷免されてしまったし、その外、斉彬の手で、取立てられ、取立てられかけていた人々は、殆んど、その位地を奪われてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...あとは下女と下男と小僧だけ、店の仕事は、貸金の取立て、證文の書換へ、地所家作の差配、地代家賃の取立て、と言つた雜務で、五千兩の運轉には、四、五人の手がどうしても入用だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何の取立てたこともありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不審と思はれるやうな事は?」「取立てて申すほどのこともございませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...房州の方へ取立てに出かけまして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見当り次第取り捨ての上元価三分の一の罰金取立て申すべし...
本庄陸男 「石狩川」
...真岡の堀という旗本が大名になった際に取立てられ...
柳田国男 「故郷七十年」
...その取立てには些(いささ)かの容赦もなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...取るものはびしびし取立てられる...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...借財の取立てがきびしくなり...
山本周五郎 「花も刀も」
...お取立て下されますように...
吉川英治 「剣の四君子」
...わが家をお取立てになられたわけも...
吉川英治 「柳生月影抄」
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