...彼の取柄は運動神経の良さだ...
...彼女の取柄はコミュニケーション能力の高さである...
...彼女は海外経験が豊富なのが取柄だ...
...彼は多才な人であり、その取柄が役に立っている...
...彼女の取柄は語学力だ...
...「あの子のたったひとつの取柄(とりえ)は...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...見はらしがよいという外(ほか)には取柄(とりえ)のない場所なのですが...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...ただ幸いにも私は胃が丈夫なのが取柄であると...
谷崎潤一郎 「鍵」
...貧苦に打ち克(か)ちひと廉(かど)の名人となる程の者は生れつきから違っているはず根(こん)と熱心とばかりでは行かぬあの子は厚かましいだけが取柄(とりえ)で芸の方はさして見込みがあろうとも思えず貧を憐んで下されなどとは己惚(うぬぼ)れも甚しい...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...何の取柄もない老いたる伯父に斯(か)くまで眼をかけてくれるとは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...水の清いのが取柄である...
田山録弥 「町」
...且つ彼が『なんの取柄もない男』(というのはヴェリチャーニノフが彼に加えた評言であるが)であって見れば...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「そんなことだけが取柄」「それで...
直木三十五 「南国太平記」
...種も仕掛もねえところがこの話の取柄(とりえ)で」「種も仕掛もねえことがあるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取柄(とりえ)も意気地もねえ丈吉などの眼玉を狙ったんだ」朱房の源吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この男の取柄(とりえ)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すぐ尻尾を振つて絡(から)み付く癖があるんだつていひますが」「大變な女だな」「養子の幸吉は意氣地も働きもないのを取柄で貰はれて來たやうな男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全く取柄(とりえ)がないつて――」「心得てゐるから厄介だよ」「まだ五十そこ/\でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何処といって取柄のない人間を...
平林初之輔 「犠牲者」
...「我儘者だ」とか「何も取柄のない女だ」などと平気でそんな毒口をきくような良人との間に...
宮本百合子 「行く可き処に行き着いたのです」
...光の淡(うす)い身の上になっていて取柄(とりえ)はないでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(去る)真紀 (坐りながら)あれだけがあの人の取柄(とりえ)...
森本薫 「みごとな女」
...取柄(とりえ)なしの文官だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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