...取分け御姫様の御側からは御離れ申した事がないと云つてもよろしい位...
芥川龍之介 「地獄変」
...強慾で――いやその中でも取分け甚しいのは...
芥川龍之介 「地獄変」
...強慾で――いやその中でも取分け甚しいのは...
芥川龍之介 「地獄變」
...殊に外部の音響に對する防禦機關の具備してゐない事は都會生活をする者にとつて取分け嚴酷なる責罰である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...四合罎(しがふびん)に取分(とりわ)けて...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...肉(チキン)を切って皿へ取分けてやる...
泉鏡花 「婦系図」
...殊に『万葉集』巻十四の東歌(あずまうた)および巻二十の防人(さきもり)の歌において例外が取分け多いのでありますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...取分け神の(に對する)直觀と愛との...
波多野精一 「時と永遠」
...取分(とりわ)けては甚樣(じんさま)のこと...
樋口一葉 「曉月夜」
......
一葉稿 「五月雨」
...蚊いぶし火鉢に火を取分けて三尺の椽に持出(もちいだ)し...
樋口一葉 「にごりえ」
...これを取分けて可愛しとにも非ず...
樋口一葉 「花ごもり」
...あなたの取分(とりぶん)の百分の一にもあたらないんだから」芳夫はポケットから「シアトル日報」という邦字新聞を抜きだして...
久生十蘭 「あなたも私も」
...取分けてお勢が母親に孝順(やさしく)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...従って耕作者の取分となる分量は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...取分け酷目(みじめ)な目に逢はされたのは...
三島霜川 「解剖室」
...その足跡の砂を取分けて各自の家に持還(もちかえ)り...
柳田国男 「山の人生」
...刺繍(ぬいとり)をする事が取分けてお上手だったそうで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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