...取分け御姫様の御側からは御離れ申した事がないと云つてもよろしい位...
芥川龍之介 「地獄変」
...取分け御姫樣の御側からは御離れ申した事がないと云つてもよろしい位...
芥川龍之介 「地獄變」
...四合罎(しがふびん)に取分(とりわ)けて...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...肉(チキン)を切って皿へ取分けてやる...
泉鏡花 「婦系図」
...取分け紳士の振舞をするものである...
薄田泣菫 「茶話」
...取分け自動車と船とが苦手であったこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ここは取分け陽(ひ)の光にいつも翳(かげ)があった...
徳田秋声 「仮装人物」
...わけても最近の『文芸倶楽部(ぶんげいクラブ)』(大正四年十一月号)に出でし江見水蔭(えみすいいん)が『水さび』と題せし一篇の如き我身には取分けて興(きょう)深し...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...殊に『万葉集』巻十四の東歌(あずまうた)および巻二十の防人(さきもり)の歌において例外が取分け多いのでありますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...取分(とりわ)けては甚樣(じんさま)のこと...
樋口一葉 「曉月夜」
...取分けてお勢が母親に孝順(やさしく)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...といううちにも取分けてお政は不機嫌(ふきげん)な体(てい)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...取分けて昇が全く家内へ立入ったから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...従って耕作者の取分となる分量は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そこで別に取分けてある上等のスープの中へ鳥の漉した肉七分に米三分の割合で入れて塩胡椒で味をつけて牛乳を五勺ほど加えてドロドロに煮る...
村井弦斎 「食道楽」
...看取分憂勤所職...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...七把に取分けて祭るという話も聴くが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...取分(とりわ)けてこの類の神隠しが頻繁(ひんぱん)で...
柳田国男 「山の人生」
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