...「もしこの鉤を取れる魚ありや」と問ひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...黙って大金がころげこんでくるという仕掛けですよ」わざと下司な言い方をしているとも取れる...
高見順 「いやな感じ」
...何であるかと申しますと、洪水の爲に稻が腐れてしまうから米は取れないけれども、其の代はり肥料が來る、魚が多く取れる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...お坊ちゃん育ちの餓鬼(がき)大将のようにも取れるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それからある處では石灰の取れる山に工夫になつて行つて...
田山花袋 「歸國」
...取れるだけ取つて持つて行かうよ...
田山録弥 「父親」
...近いうちオープンショウ青年の仇は取れる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...それから取れる牛乳の量はどんなに少ない時でも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時には原稿料も取れるようになっていて...
豊島与志雄 「別れの辞」
...刀を取れるように坐った...
直木三十五 「南国太平記」
...形だけは風呂敷を抜いた角々で相当に受取れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで落つきが取れるかも知れない...
夏目漱石 「虞美人草」
...吾人(ごじん)の立場の高低によってどうとも取れる...
新渡戸稲造 「自警録」
...有峰杉之助に対する恐怖がありありと読み取れるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな批評を書いてゐても原稿料が取れるんだから文學者は樂だねなんて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...アマミキョは彼らの始祖の名であったようにも取れるが...
柳田国男 「海上の道」
...こうやっておけば直(すぐ)に痛くないように繃帯が取れるであろう...
夢野久作 「白髪小僧」
...心の形体(ぎょうたい)はどうにでも取れる...
吉川英治 「新書太閤記」
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