...殆ど取るに足らない程の...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...花の宗匠の罪は取るに足らないものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...取るに足らない些細(ささい)なものであったにしても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...理論的な用語としては全く取るに足らない迷信だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...取るに足らない物のように思われた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すべて取るに足らないことかも知れない...
豊島与志雄 「自由人」
...その取るに足らないことごとが...
豊島与志雄 「自由人」
...二十坪ばかりの取るに足らない庭だったが...
豊島与志雄 「父の形見」
...なあにほんの取るに足らない色恋の沙汰でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それ自体は取るに足らない出来事のことを...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...なおさら取るに足らない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...取るに足らない変化を見い出した場合...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...取るに足らないやうな話題がのぼつた例しのないことで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...畢竟(ひっきょう)私が大阪に居る間(あいだ)は同窓生と共に江戸の学者を見下(みく)だして取るに足らないものだと斯(こ)う思うて居ながらも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...取るに足らない作家だったとか何とかけなすのでは必してない...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...果たして地震鯰の伝説は取るに足らない迷信であるか...
武者金吉 「地震なまず」
...これくらいな気魄(きはく)があるとすれば――三木一城は取るに足らない小城としても――これは容易に陥ちるわけはない...
吉川英治 「新書太閤記」
...取るに足らない枝葉の問題を持ちだして...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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