...葉子はわざと夫人の言葉を取り違えたように...
有島武郎 「或る女」
...頭が混乱してしまいました」なにしろ自分はフランス語は不得手で訊問の趣旨を取り違えたり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...相手を取り違えたのでは決してないので...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...もっとも手近かな第二義的の原因を根本的なものと取り違えて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼はすべてを混同し、人物を取り違え、祖父の袖(そで)を引張っては、何も理解していないことがわかるような馬鹿(ばか)げた質問をやたらにした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おかしな取り違えをしはすまいかと恐れて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運命はその男を彼と取り違えて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...母が昏睡(こんすい)状態を普通の眠りと取り違えたのも無理はなかった...
夏目漱石 「こころ」
...さきほどオイケンの批評をやって形式上の矛盾を中味の矛盾と取り違えて是非纏めようとするは迂濶(うかつ)だと云って非難しましたが...
夏目漱石 「中味と形式」
...須磨子としては珍らしく白(せりふ)を取り違えたり...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...聞いてねミゲル……(彼女は思わず名前を取り違えたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...これは正しくてけっしてその名実を取り違えているのではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...まったく事実を取り違えたつまらぬ謡(うた)だ...
牧野富太郎 「植物知識」
...おまけに私が上前と下前を取り違えたり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君を別の人と取り違えているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...親父は悪魔を取り違えているのじゃないか知らんと思って……...
夢野久作 「鉄鎚」
...意味の取り違えを防ぐために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...方角を取り違えたのではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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