...君たちは船の中に取り残された得物をなんでもかまわず取り上げて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...時勢に取り残されたるものよ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...此の火は取り残された村に火が移つたのだと云つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...表に取り残された背広の男は...
江戸川乱歩 「一寸法師」
......
高見順 「死の淵より」
...一人取り残された私はお茶を飲んでパン――それは樹明君のお土産――を食べて...
種田山頭火 「其中日記」
...そして三四人の者が後に取り残された...
豊島与志雄 「微笑」
...じいさんが死んでこの世に二人きりで取り残された...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...中(ちゅう)ぶらりんの心的状態でそこに取り残された津田は...
夏目漱石 「明暗」
...一人だけ甲板(かんぱん)に取り残されたんだね...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...生命だけが取り残されたのだった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...しかもその使者に取り残されたのが最も情なく...
本庄陸男 「石狩川」
...あとに取り残された友吉と義一と人見の三人...
三好十郎 「その人を知らず」
...取り残された一人の慰めようがないので……事によると...
夢野久作 「霊感!」
...取り残された寧子(ねね)の心を思いやって...
吉川英治 「新書太閤記」
...取り残されたような心地であった...
吉川英治 「親鸞」
...「あれ? ……」橋の上へ取り残された年増の女は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...向うに取り残されたまま...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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