...自然と伴(つ)れのお客より一段低い人間のように取り扱いながら...
谷崎潤一郎 「幇間」
...それに対する精確な知識と取り扱い方を知っていさえすれば...
辻潤 「ふもれすく」
...そうしてちっとも退屈させないで緊張をつづけて行くのは映画としての編成の上に至るところ非常に気のきいた取り扱い方があるおかげであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...たとえば液体の運動でもいわゆる混乱運動(turbulent motion)を論ずる時にはオスボルン・レーノルズが行なったような特殊な取り扱いが必要になって来る...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...鮮かに対立した取り扱いを受けるのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...論理の問題を取り扱い得たように見えたパレートの知識社会学は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そして事物のかかる実践的取り扱いに於てこそ初めて性格が機能し得たのであった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...恰も最も著しい歴史性をもつものとして好んで取り扱いはしないか...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又こうした確率現象に対して必要な統計的取り扱いが...
戸坂潤 「科学論」
...之は最も手近かな取り扱い易い――なぜならそれだけ合理的な――反動理論だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼らは私を他の囚人らと一緒に暴虐に取り扱い...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それに自分の健康状態やらその他の事情に対して寛容の精神に充(み)ちた取り扱い方をしてくれた社友の好意だの...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...鋸の取り扱いを教えてやろうと勇んでやって来る...
本庄陸男 「石狩川」
...少しでも敬意の足りない取り扱いを受けては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「突然の御恩命はあまりに過分なお取り扱いで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あっぱれ民衆のためにそれを取り扱いやすくしたと考えている人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...預金の取り扱い方と...
夢野久作 「暗黒公使」
...これはしめたと思って大切に取り扱い庭一面に広がるのを楽しみにしていたのであるが...
和辻哲郎 「京の四季」
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