...稲の殻を取り去るには木造で石を重りにした一種の踏み槌が使用される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すなわち自己以外に源因する貧ありて黽勉(びんべん)も注意もこれを取り去る能わざるの場合あり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...汝ら先に與へしを今取り去るに過ぎざれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...社会が自分で与えもしなかったものを取り去ることについて僭有(せんゆう)しているその無法な権利を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...仮装舞踏会でつけ鼻を取り去るようにすぐにありさまを変え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...魂より発して竪琴(たてごと)のように伴奏する旋律を取り去る時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その心持はどうしても取り去ることはできないのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...マグネシウムを完全に取り去ることは...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...一グラムについて八〇カロリーの熱を零度の水から取り去ると...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...前もって準備した石のようなものをメディシン・マンが手品のような手段で取り去るのと同じである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...異物(Filaria Medinensis〔メジナ虫症〕による)を取り去るには刺激除去硬膏を使い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...この女も栄爵と権勢に憧憬れて嫁入ッたのであろうという疑念を取り去ることが出来ず...
久生十蘭 「湖畔」
...「槇さんたちは私のことを怒つていらつしやるの?」彼女の言葉がいきなり僕から僕の局部を麻痺させてゐた藥を取り去る...
堀辰雄 「不器用な天使」
...彼らの肉体的願望を取り去るならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我輩の愛好する歓楽を取り去るなかれ...
南方熊楠 「十二支考」
...「大衆」という冠詞を取り去るだけの自由な公明さを持つと同時に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分からは取り去ることは出来ないのだろうか...
横光利一 「旅愁」
...後の邪魔を取り去る何事かになりそうに感じ...
横光利一 「旅愁」
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