...それを取り去ると額に深い線が残る位...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その男の態度や様子に見えるある奇妙なそして気抜けのしてるという考えを取り去る事が出来なかった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...その中から或るものを取り去るような効果がないとは限らない...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...汝ら先に與へしを今取り去るに過ぎざれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...社会が自分で与えもしなかったものを取り去ることについて僭有(せんゆう)しているその無法な権利を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...魂より発して竪琴(たてごと)のように伴奏する旋律を取り去る時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本人から米を取り去ることは不可能である...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...理想の二字を彼等の主観中より取り去る事は困難とならねばならぬ...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...この刺激を取り去ると索然(さくぜん)として没趣味なものになってしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...前もって準備した石のようなものをメディシン・マンが手品のような手段で取り去るのと同じである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...想像からこの傾向を取り去ることはできないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...次に、非常に「小さい」つまり「重要ではない」部分を加えるか、または、取り去るかする、と仮定する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...わたしはこの愛する胸からその悲しみを取り去るためには...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...これらのものをすべて取り去るならば...
三木清 「認識論」
...虎が来て両(ふたつ)ながら取り去る...
南方熊楠 「十二支考」
...取り去る人すらもどこに持ってゆくかをその日まで知らないであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それが頭にのしかかって来て取り去ることが出来なかった...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...従ってアリストテレース哲学からアヴェロエス的解釈の殻を取り去ることが彼のアリストテレース註釈の主要任務とさえなった...
和辻哲郎 「鎖国」
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