...利点から悪用を取り去ると...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...その男の態度や様子に見えるある奇妙なそして気抜けのしてるという考えを取り去る事が出来なかった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...その中から或るものを取り去るような効果がないとは限らない...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...今日のところやはり外科手術で患部を取り去る外はあるまいという事である...
寺田寅彦 「話の種」
...汝ら先に與へしを今取り去るに過ぎざれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あなたに下されてる判決を目下のところでは取り去るわけにゆきませんが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仮装舞踏会でつけ鼻を取り去るようにすぐにありさまを変え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その心持はどうしても取り去ることはできないのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし日本人から米を取り去ることは絶対に不可能である...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...臆病と云ふ自覚はどうしても彼(かれ)の心から取り去る事が出来なかつた...
夏目漱石 「それから」
...前もって準備した石のようなものをメディシン・マンが手品のような手段で取り去るのと同じである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...異物(Filaria Medinensis〔メジナ虫症〕による)を取り去るには刺激除去硬膏を使い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...この女も栄爵と権勢に憧憬れて嫁入ッたのであろうという疑念を取り去ることが出来ず...
久生十蘭 「湖畔」
...次に、非常に「小さい」つまり「重要ではない」部分を加えるか、または、取り去るかする、と仮定する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼らの肉体的願望を取り去るならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...汝かの犢を舐(ねぶ)って毒を取り去るか...
南方熊楠 「十二支考」
...それが頭にのしかかって来て取り去ることが出来なかった...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...果して存命のうちにその病いは取り去ることが出来るかどうか...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索