...稲の殻を取り去るには木造で石を重りにした一種の踏み槌が使用される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...凡ての固有名称を取り去るも...
高木敏雄 「比較神話学」
...どうしても取り去る事の出来ないもの...
高村光太郎 「触覚の世界」
...そこにいくらかの虚飾(みえ)と隠し立てとを取り去ることのできぬ女の性格...
徳田秋声 「黴」
...魂より発して竪琴(たてごと)のように伴奏する旋律を取り去る時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...之を全く書目の中から取り去る譯にいかぬ...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...その心持はどうしても取り去ることはできないのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...マグネシウムを完全に取り去ることは...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...臆病(おくびょう)と云う自覚はどうしても彼の心から取り去る事が出来なかった...
夏目漱石 「それから」
...とうてい取り去る事はできない...
夏目漱石 「中味と形式」
...この刺激を取り去ると索然(さくぜん)として没趣味なものになってしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...唯微笑して取り去るだけで...
林芙美子 「清修館挿話」
...彼らの肉体的願望を取り去るならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これらのものをすべて取り去るならば...
三木清 「哲学入門」
...それ故「つまらぬもの」という粗雑な見方を取り去るために...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...取り去る人すらもどこに持ってゆくかをその日まで知らないであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それが頭にのしかかって来て取り去ることが出来なかった...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...久慈と千鶴子の交渉の睦じさが眼から取り去ることが出来なかった...
横光利一 「旅愁」
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