...そういう風におしずはとかく粋(すい)をきかせて先ばしりをするくせがあるのでござりまして元来が苦労性なのでござりましょうか若い時分から取りもちの上手な老妓(ろうぎ)のようなところがあったのでござりますが考えてみればお遊さんに身も心もささげるために生れて来たような女でござりましてわたしは姉さんの世話をやかせてもらうのがこの世の中でいちばんたのしい...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...座敷のお取りもちをする者もはかばかしい者がいないであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「伯耆守(ほうきのかみ)の取りもちだとある...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして孫新が取りもち役で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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