...何事をもをかしき方に取りなして...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...姑が間に入って取りなしてくれております間に...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...かの陳情書を御返却たまはるやう四郎兵衛尉をして大官令にお取りなしのほどをお願ひ申し上げさせたところ...
太宰治 「右大臣実朝」
...受け取りなしに平気で預けてみせるよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...父をうまく取りなして金を引き出す必要があったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小太郎が取りなした...
直木三十五 「南国太平記」
...遊んで食べています」「もゆるさんは御病気なんですもの」お松が取りなして言うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...有合せで」といったような取りなし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冷たく靜かに取りなしたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜は最初から御家人(ごけにん)喜六(きろく)の言い出しで盃のやり取りなし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「八五郎は他に御用がありましたので」平次はさう取りなして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身なりも取りなしも盛りの家の夫人たちに使われている人たちに比べると見劣りがされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私が女王(にょおう)がたにこの御縁談を取りなして成功させるだけの好意を示すべきであるのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...うまく取りなしておあげするから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...後生ですからおっしゃらずに」と打ち消す嫁の取りなし顔の鼻の表現...
夢野久作 「鼻の表現」
...わしが取りなしてつかわすから...
吉川英治 「三国志」
...さすればよいように取りなしてやる」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...御前へは身(み)が取りなしてくれる」「しかし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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