...とくべつ取りたてて言うこともありませんでしたが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「空とぶトランク」
...そのゝちほんとうに新兵衛どのをお取りたてになりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...取りたての魚をたべるほどうまいものはないとぢいが云ひますので...
土田耕平 「海坊主の話」
...帝展の洋画については私はあまり取りたてて云うほどの変った考えを持ち合せない...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...さりとて別にこれと取りたてていうほど厭らしいところもないんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...旗本から租税を取りたてて...
蜷川新 「天皇」
...大名にも取りたてられるはずのところを...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...賠償を取りたててさつぱりと...
林芙美子 「瀑布」
...貧乏人からは特定の小作料を勝手に増額してじゃんじゃん取りたてる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分ばかりが取りたてゝそんなことを書くのは変に思はれるのでした...
牧野信一 「蛍」
...殆ど滑稽に感じた程其の男の態度は取りたての熊的で有った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...子の典満(てんまん)を取りたてて...
吉川英治 「三国志」
...取りたてて得させる」豊麻呂は...
吉川英治 「私本太平記」
...そのほうもじゅうぶんに取りたて得(え)さす」「かたじけのうぞんじます...
吉川英治 「神州天馬侠」
...徳川家(とくがわけ)の武士に取りたててやる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...両人を取りたてて...
吉川英治 「新書太閤記」
...黄母衣(きほろ)の一使番(つかいばん)から取りたてて...
吉川英治 「新書太閤記」
...順次士分(しぶん)に取りたてて来たものであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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