...その男はもう他所(よそ)行きの取りすました顔になっていたが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...引続き取りすました態度で...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...取りすました感じの...
高見順 「如何なる星の下に」
...湯たんぽを買おうかしらと言うんで……」「湯たんぽ?」取りすました女優さんと湯たんぽ...
高見順 「如何なる星の下に」
...妙に冷く取りすました女になった...
太宰治 「水仙」
...文化とか教養とかいう一種特別に取りすました概念では...
戸坂潤 「読書法」
...悪く取りすました返答ぶり...
中里介山 「大菩薩峠」
...その成猫した横着な、取りすました、そのくせ怯懦(きょうだ)にして、安逸を好み、日当りとこたつだけになじみたがる――そうして最後には、ただ化けて来ることだけを知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...いとも冷(つめた)い――がこの上もなく美しく取りすました顔を持って来るのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの取りすました後家華魁(おいらん)のお染が――」「乞食のやうな虎松を引入れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いやに退屈に取りすましたような上流社会の間でも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いつもの取りすました態度で正面扉を開けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...取りすました役人らの横顔がぽッと見えた...
本庄陸男 「石狩川」
...おどおどしながら仙二はまだ若い娘が落ついた取りすました眼付をして平らな足つきで今まで来た道を一寸もかえないで行くのを不思議に思った...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...まんまと取りすました顔つきと落ちついた言葉とをもってごまかすことができるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かえって取りすました外観のもとに進退する女よりも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして附近の官衙に住む支配族の取りすました雰囲気とが...
吉川英治 「平の将門」
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