...要もないのに絶えず氷嚢(ひょうのう)の位置を取りかえてやったりなどしていた...
有島武郎 「或る女」
...もう取りかえしがつきませんからね」ココミミ君は...
海野十三 「宇宙戦隊」
...取りかえしのつかないことになると警告したから...
海野十三 「海底大陸」
...さもないと取りかえしのつかないことが起る)と電話された糸子だったが...
海野十三 「蠅男」
...取りかえしのつかぬ油断をくやまないわけではなかった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...市岡の微笑と取りかえたように満足しているらしいのも私にとって救いだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...時に枕(まくら)切れなどを汚すことがあるとそれも注意して取りかえたが...
高浜虚子 「子規居士と余」
...人心地を取りかえしたのかも知れない...
太宰治 「春の盗賊」
...地震のお蔭で僕は壊滅しそうになっていた意識を取りかえすことが出来たのだと自分では信じている...
辻潤 「ふもれすく」
...そのような習慣は知らず知らずわれわれを取りかえしのつかない堕落の淵(ふち)に導いているのではあるまいか...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...何と云っても取りかえしのつかない打ちこわしで...
戸坂潤 「社会時評」
...押入れの中の布団と取りかえてくれた...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...祖父と家をもつときに取りかえたのだ...
長谷川時雨 「西川小りん」
...まるで私を最後の取りかえしのつかない破滅に陥らせるためのように...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...「おや! 貴さまは何だ! 乳母か? 乳母が取りかえしに来やがったか?」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その力を取りかえしたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あれへいって咲耶子さまを取りかえしてください」「そうか!」「おお」というと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もう取りかえしがつかない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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