...他に取りえもなく...
豊島与志雄 「水甕」
...ただ人間らしい取りえとしては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その他の人間ならどんな人間にでも必ず何か取りえがあると思っている...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...そのつもりで見ると必ず何か取りえがあるから妙だね...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...かくべつの取りえもないただ一つ人間に大事なものはミサオ――節操というものでそれさえあれば人は人としてどのような場合でも恥じることはないと思っており...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...大将は若い妻の感じのよさなどは少しも受け取りえない良人なのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「奸物(かんぶつ)にも取りえはある...
森鴎外 「阿部一族」
...いかでか他物の寸法を取りえんや(プリニウス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の法律が我々の服装と同じく少しも一定した形を取りえないことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...早いというだけが取りえで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...まつたく取りえのない落莫たる土地であつたであらうと今も思つてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...それにしてさえ骨子は鰐淵寺(がくえんじ)所蔵の宸筆文書一通のほかにさしての取りえもない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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