...著者明治四十一年夏以後の作一千余首中より五百五十一首を抜きてこの集に収む...
石川啄木 「一握の砂」
...(最後の著書「未知の世界の一端」に収む)けっきょく私はドイルの心霊信仰を軽蔑し...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...然らば国民の輿望(よぼう)を収むるや否やということは最も大いなる問題である...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...戦勝の権利としてこの軍港を収むる...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...東清鉄道もしくは浦塩斯徳(ウラジオストック)に達するところの西比利亜(シベリア)鉄道を収むるにしても...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...わずかに十数ページの中にこれを収むるの才能をもって居る...
大杉栄 「獄中消息」
...されど単純なる二色若(も)しくは三色の配置によりてかへつて巧(たくみ)に複雑美妙なる効果を収むる所何人(なんぴと)もよく企て及ぶ所にあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...かつて学海居士(がっかいこじ)近くは坪内博士に至るまで諸先輩の企てし演劇改良策の遂(つい)に一として永遠の成功を収むる事能(あた)はざりしは...
永井荷風 「江戸芸術論」
...火災の時屋に登って女子の腰巻を振り動かすや祝融氏(しゅくゆうし)も屏息して焔を収むという...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...それで山の雑誌に一文を草して(拙著「山岳渇仰」に収む)...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...――効果を収むる事難(かた)しとす...
夏目漱石 「虞美人草」
...只ルーファスが抜きかけた剣を元の鞘(さや)に収むる声のみが高く響いた...
夏目漱石 「幻影の盾」
...十年二十年に収むべき結果を目下に見んとするものなれば...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...これを倉廩(そうりん)に収む...
南方熊楠 「十二支考」
...地誌を彙刻すると称して名所図絵を収むるが如きも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...収むる所二十余種に至つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...謝金を収むることの難ければ...
森鴎外 「舞姫」
...この一家が一年に収むべき調は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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