...この場の収まりはよいに極まっているけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しろとの手エで収まり付かんようなったんで病院い担(かつ)ぎ込まれたん違うやろかと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...万事円満に収まりそうであったのに……...
田山花袋 「蒲団」
...神経はだいぶ収まりました...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...そういう部分はむしろはなはだ不出来でありまた話の結末もいっこう収まりがついていない...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...わしは……心の収まりがつかんのですよ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...どうせこのままで収まりッこはありゃしない...
徳田秋声 「新世帯」
...その笑いの収まりかけに...
夏目漱石 「坑夫」
...泰山もカメラの裏(うち)に収まり...
夏目漱石 「幻影の盾」
...横柄に収まりかえっていられる筈の...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...けれども国内の攘夷論はなか/\収まりが付かないで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...次第に震えと動悸が収まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...何うしても疳癪の虫は収まりさうもないのである...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...やがてアパートの監理者から苦情でも出ぬ限りは到底この悪戯合戦は収まりさうもない勢ひであつた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...僕には昔から一度もつかまへることが出来なかつた「シヤアシヤア蝉」とヒグラシが正ちやんのお蔭で標本箱に収まり...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...収まりさうになりましたが...
牧野信一 「晩春の健康」
...私は校長の某氏が良い部屋に収まり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...火は間もなく収まりしも...
武者金吉 「地震なまず」
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