...――ところで汽車が発つと何うにも胸が収まらない...
石川啄木 「道」
...それでも怒りが収まらないのでその袖を掴んでびりびりと引き裂いた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...心の顛倒(てんとう)がまだ収まらないし...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...日本も中国との紛争が収まらないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...湯の中へ漬けておかなければ老人が収まらないのだと云う...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...こうした場合に人間の笑うのにはただ一と声笑っただけではどうにも収まらないものらしく...
寺田寅彦 「高原」
...そして最後にはやはり酒が出なければ収まらない...
寺田寅彦 「田園雑感」
...エイゼンシュテインがどう言ったと言わなければ収まらないように見える...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...指の震えも収まらない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...心の動揺も収まらないので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...僕自身も幾分か火の手のまだ収まらないうちに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...夜明けまでに服従させる方法を見つけるよ」「民衆が収まらないんじゃないの」「抜かりはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...怒りが収まらない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...やつらの恐怖はここ数日収まらないぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...まだ怒りが収まらない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...独りでさんざ笑つてしまはないと収まらない妙な癖があるのよ...
牧野信一 「昔の歌留多」
...満足に朝家へ収まらないような実状である...
吉川英治 「私本太平記」
...応仁の乱のまだ収まらないころであったか...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??